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「エレファントジン」バオバブなどアフリカ由来のボタニカルが魅力

エレファントジン・ドイツの蒸留所とアフリカ象の保護

 「エレファントジン(Elephant Gin)」はドイツの蒸溜所で2012年に生産が始まったロンドン・ドライタイプのクラフトジンです。会社の名前にもなっている由来はエレファント=象の深刻な事情に関連しています。

 

ロビン・ゲルラッハ、テッサ・ウインカー、ヘンリー・パーマーの3人によって設立されたこの会社。きっかけとなったのは、彼らがアフリカ旅行の際に象の保護財団の人たちとすごしたことでした。

 

毎年35,000頭ものゾウたちが象牙の密猟の対象になっていることを知った彼らは帰国後、アフリカ象の保護をサポートしたいという思いからこの会社を立ち上げました。

 

Elephant エレファント
Elephant エレファント

 

2016年10月に南アフリカ・ヨハネスブルクで開催されたワシントン条約第 17 回締約国会議で、アフリカゾウの密猟を抑制するため、密猟や違法取引に貢献する国内取引市場の閉鎖を勧告する決議が採択されています。

 

中国、米国、香港、フランスは象牙の国内市場を原則として閉鎖する方針を打ち出しているなかで、日本は消極的な姿勢のままとなっています。パワーストーンで印鑑をつくる人も増えていますし、流れが変わるのを期待したいところです。

 

エレファントジン社のエレファントジン、エレファントスロージンの売り上げの15%は2つのアフリカゾウ保全団体へ寄付されます。

 

三角のラベルはアフリカ現地で使用されていた切手がイメージされ、バッチ・ネーム(Badge name)にはバッチ毎に異なる偉大なゾウの名前が使用されています。

特徴はアフリカ由来のボタニカル、1回の生産量わずか約800本

バッジネームとはモータースポーツ用語で、本来の意味はエンジンや車体の製造者の名前を指す用語ですが、この場合は象への愛情がこめられているのでしょう。ロゴの下に手書き文字で入っています。

 

このクラフトジンの特徴はほかのジンにはない、アフリカ由来のボタニカルが使用されている点です。爽やかなジュニパーにアフリカンワームウッド、リンゴ、ジンジャー、ピメントベリー、デビルズクロー、マウンテンパイン、ライオンズテイル、バオバブの実、ブチュなど14種類が使われています。

 

グレーン・スピリッツにこれら14種のボタニカルを24時間浸漬後、伝統的な銅製の蒸溜器で製造されるのは、わずか約800本分というスモールバッチ(発酵から蒸溜までの1回の生産量が少ないときに使われる用語)です。

 

Devil's Claw デビルズクロー
Devil's Claw デビルズクロー

エレファントジンの風味と価格

風味はフレッシュなリンゴの味わいが強めに感じられて、柑橘の皮の香りが鼻に抜けて心地いい味わいです。

 

エレファントジンはアルコール度数45度で日本で購入できるサイズは500mlと700mlがあります。

 

相場価格は500mlでは幅があり、タイミングによっては4,600円くらいの最安値もあります。700mlでは6,000円ほど。時期的にどちらも価格が変わらないようなら、700mlの購入がおすすめです。

エレファントジン

通販販売店の

最安値価格(税込)

 45度・500m

4,600円ほど

45度・700ml

6,000円ほど

ちなみに、蒸留器に入れて加熱するとアルコールと水が蒸発し、冷却されてスピリッツになりますが、この原酒が抽出される順に日本では「初垂れ(初留)」「本垂れ」「末垂れ(後留)」と呼ばれています。 

 

初留と後留は蒸気温度が一定でなく、組成が変動し、結果として副成分が多く含まれるため、エレファントジンでは初溜と後溜部分を大幅にカット。最高の部分のみを贅沢に使用しているのもこだわりです。