ザ・ボタニストの特徴・22プラス9種類のボタニカル
「ザ・ボタニスト(The Botanist)」はウイスキーの産地で有名なスコットランド・アイラ島のブルイックラディ蒸留所が造っているクラフトジンです。
特徴のひとつがボタニカルへのこだわりです。コアボタニカルの材料としてジュニパーベリー、アンジェリカ、カシア、シナモン、コリアンダーシード、レモンピール、リコリス、オレンジピール、ニオイイリスが9種類。
さらに、ボトルのラベルの数字にも記載されている22種類のボタニカル。これはアイラ島に自生している野生のボタニカルを手で採取したものなんですね。
ヨモギ、ウッドセージ、サンザシ、シモツケソウ、レモンバーム、ウォーターミント、アップルミントなど22種類あり、コアボタニカル9種類と合わせて計31種類がブレンドされています。
アイラ島在住のボタニスト(植物学者)に依頼し、約1年かけて商品化した経緯は銘柄名の由来となりました。
特徴その2・ローモンドスチルへのこだわり
蒸留方法にも大きな特徴があります。蒸留に使用するポットスチルはハイラム・ウォーカー社が開発した「ローモンドスチル」。
この単式蒸留器は釜の上部が円筒形をした特殊な形をしていて、油のようにとろりとした蒸溜液を取り出せて、独特の風味が生み出されることで定評があります。
しかし、構造上の問題から使ううちに残留物が詰まることがあり、不評だったために1980年代初頭から見られなくなりました。
しかし、ブルイックラディ蒸留所ではあえてこのローモンドスチルにこだわり、蒸留。最後はアイラ島の湧水がスピリッツのアルコール度数の調整に使われます。
ザ・ボタニストの風味を活かす、おいしい飲み方とは
上品な風味を活かすおいしい飲み方ならストレートやロックが一番ですが、さわやかにゴクンと飲みきりたいときには手軽に作れるカクテルがいいですね。
プロのバーテンダーによるレシピも公開されていますが、手軽に揃う割材でなかったりするので、すぐにできそうなアレンジを紹介します。
通常のトニックウォーター割のほかに相性がいいのは、お好みのハーブウォーター、キューカンバーソーダ。これらで割ると風味が引き立ちます。
市販のキューカンバーソーダは好き嫌いが分かれるので、フレッシュにこだわるなら、生のキューカンバージュースを作って割材に使いましょう。
キューカンバージュースの作り方はキュウリ3/1本、ミントの葉数枚、はちみつ大さじ1杯、冷水200mlをミキサーにかけてできあがり。これでボタニストを割ってレモンを添えます。
価格とレビューの評価
ザ・ボタニストはアルコール度数46度で200ml・700ml・1000mlがあります。今日現在の相場価格(税込)にはばらつきがあるようですね。
最安値で比較すると700mlと1000mlの価格差がない場合もあるので、購入前にチェックしてみてください。
ザ・ボタニスト46度 |
通販販売店の 最安値価格(税込) |
200ml | 2,300円ほど |
700ml |
3,200円ほど |
1000ml |
4,800円ほど |
一般的な評価ではとくに否定的な感想はなく、「キメの細かい上品な味」「ジンの香りが好きな方にはお薦め、癖が無く上品な味わい」「香りは季の美や和美人に比べるとおとなしめ、上品な風味でまろやか」など。
どちらかといえば、辛口派に高評価のレビューが載っています。
ブルイックラディ蒸留所とは
アイラ島はインナー・ヘブリディーズ諸島の南端にあり、日本の淡路島よりやや大きな島。
虹や夕日の織りなす美しさは「ヘブリディーズ諸島の女王」と呼ばれ、愛されていますが、起伏に富んだ沿岸部は美しかったり、ときに荒々しかったりと変わりやすい気候です。
そんな環境に野生の動植物も共存しています。1881年に創業したブルイックラディ蒸留所は1994年に一度閉鎖しましたが、その後、閉鎖を惜しむ人々が集まり、2001年に操業を再開。
昔ながらの製法で造られる洗練された味わいのモルトウイスキー、ブルックラディ銘柄を製造しています。
人気の「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」を口に含むと、ザ・ボタニストに共通する繊細さ、まろやかさが感じ取れます。