No.3ロンドンドライジン新旧ボトルやキングスマンの違い、おいしいカクテルの飲み方
「No.3ロンドンドライジン(No.3 London Dry Gin)」のボトルデザインが2020年9月にリニューアルしました。
そこで味の特徴や新旧ボトル、キングスマンエディションの違い、No.3ジンならではのおいしいカクテルの飲み方などについて解説します。
No.3ロンドンドライジンは創立から300年という王室御用達のワイン・スピリッツ商、ベリー・ブラザース・アンド・ラッド社(BBR社)が造るプレミアムジンです。
ブランド名のNo.3はBBR社のオフィスの住所、セント・ジェームス・ストリート3番地(No.3 St James's Street)にちなんでいます。
No.3ジン新旧ボトルのおもな違いはボトルカラーと形状
ボトルデザインはリニューアルしましたが、BBR社によれば新旧ボトルで中身そのものは変わっていないとのこと。
BBR社の店舗外装の色を表現したという旧ボトルの深緑色から、新ボトルでは明るいグリーンボトルに変わっています。
ボトル断面の形状も四角形から、バーで取扱いやすいようにという目的で六角形になり、新ボトルのほうが1.5㎝高くなりました。
また、ブランドのアイコンである正面の鍵はやや大きくなっています。ちなみに、この鍵はBBR社店舗の中心にある応接室のドアの鍵をかたどっているとか。
セント・ジェームス街3番地で最も古く、神聖な場所とされてきたBBR社の歴史と伝統の扉を開くという意味もあるそうで、デザインにも落ち着いたたたずまいがありますね。
旧ボトルではボトル下部に置かれていたロイヤルワラントが、新ボトルではネック部分に表示されています。
No.3ジンとキングスマンエディションの違い、見分け方
No.3ロンドンドライジンにはスタンダードのほかに「キングスマンエディション(Kingsman Edition)」がありますが、これは映画「キングスマン・ゴールデンサークル」の撮影に、BBR社の本店が使われた記念として生産した限定ボトルです。
旧ボトルと並行して発売されているので、旧ボトルと同じ深緑色。製造法は同じですが、度数・価格・ボトルデザインが微妙に違います。
とはいえ、ボトルデザインはほぼ同じで、間違えやすいので注意してください。
キングスマンのほうはボトル前面に、映画に登場するイギリスのスパイ機関キングスマンのマークがあります。
広告では「隠されています」と書かれているように、ちょっと見ではわかりにくい場所。ネタバレしてもつまらないでしょうから書かないでおきますね。
No.3ジン新旧ボトル・キングスマンエディションの度数・価格
No.3ジン銘柄 |
通販販売店の最安値価格 記事アップ日時点(税込) |
No.3ロンドンドライジン (46度・700ml) |
3,700円ほど |
旧ボトル (46度・700ml) |
4,000円ほど |
キングスマンエディション (49度・700ml) |
5,400円ほど |
No.3ロンドンドライジン (46度・100ml) |
700円ほど |
No.3ジン新旧ボトルとキングスマンエディションの度数・価格を比較して紹介しましょう。
No.3ジンをこのサイトで初めて紹介したのが2019年4月上旬でしたが、その時期の旧ボトルの最安値が税込3,700円ほど。
今回の記事アップ日時点(2021年1月8日)での最安値も新ボトルで税込3,700円ほどですから、価格推移は安定しています。
ただし、旧ボトルでは最安値で税込4,000円ほど。在庫も少なく、それ以上の価格の通販販売店も多いので、この価格での購入はむずかしくなりそうです。
キングスマンエディション(49度・700ml)は2019年4月上旬で最安値は税込5,000円ほどでしたが、在庫も少なくなり、記事アップ日時点では税込5,400円ほどとなっています。
No.3ジンは価格が高めですが、旧ボトルから100mlのミニチュアも税込700円ほどで販売されていますので、お試しとしてはおすすめです。
ロンドンドライジンの王道ボタニカル
No.3ロンドンドライジンの開発に関わったのは、博士号を持つ世界的なジンの権威、ディビッド・クラットン博士(David Clutton)。
公開されているボタニカルのレシピは3種のフルーツと3種のスパイスです。
ジュニパー(杜松の実)、オレンジピール、グレープフルーツピールのフルーツに、アンジェリカルート(セリ科の草木)、コリアンダーシード(セリ科の草木)、カルダモンポッズ(ショウガ科の多年草)のスパイス。
まさにジンの王道といった原料だけに、他社との違いを出すこだわりが求められますね。
蒸留にはオランダのスヒーダム(Schiedam)で300年の歴史を持つ、家族経営の会社にある伝統的な銅製のポットスティルが使われています。
ですから、正確にはオランダ産のジンと言えなくもないわけですが、イギリスのジンとして紹介されることが多いのでこのサイトではイギリス産として紹介しています。
No.3ジンのおいしい飲み方・クラッシックドライマティーニのレシピ
No.3ロンドンドライジンがアルコール度数46度に調整されているのは、クラッシックドライマティーニ用にベストな度数を目指したためと言われます。
マティーニはその昔、スイートベルモットを使った甘口カクテルでしたが、時代とともにレシピが変わり、20世紀に入ると辛口のマティーニが登場します。
その元祖ともいえるのが、クラシックドライマティーニ。
そして、マティーニの原型となったカクテルで使用されていたのが、ノイリー・プラット(Noilly Prat)のドライベルモット。
イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製です。マティーニの語源の由来は同社の社名からという説もありますね。
クラシックドライマティーニの基本はドライジンを45ml、ドライベルモットを15ml、オレンジビターズを1ダッシュ。
ステアして冷やしたカクテルグラスに注ぎます。ぜひ、本物でクラシックドライマティーニをお試しください。