コッツウォルズジン ラベンダーを使った高級酒
「コッツウォルズロンドンドライジン(Cotswolds Dry Gin)」はイギリスのコッツウォルズ蒸溜所が造っているクラフトジンです。
コッツウォルズ地方はイングランド中央部に広がる標高300m以上の丘陵地帯。新鮮な野菜や果物、ラベンダーをはじめ、良質な肉やチーズが生産され、郷土料理として鱒のグリルも知られています。
コッツウォルズジンはジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカという基本ボタニカルに、ラベンダーを含む6種類のボタニカルが入っています。
季の美 京都ドライジンのヘッドディスティラーがレシピを開発
このジンのレシピはアレックス・デービス氏が開発したもので、この方は現在、日本で「季の美 京都ドライジン」を造る京都蒸留所のヘッドディスティラーを務めています。
コッツウォルズジンでは高品質のウィートスピリッツ(小麦のスピリッツ)に、ベースとなる3種のボタニカルを一晩(約12時間)浸漬してから蒸溜します。
この蒸溜の際に並行して行われるのが「バスケット法」。ラベンダーを含む残り6種のボタニカルを蒸溜器のバスケットに入れて蒸気を通すことで、蒸気でエキスを抽出するわけですね。
度数・価格と風味の特徴・おすすめの飲み方
コッツウォルズジンはアルコール度数46度・700mlで、あくまでも記事アップ日の最安値(税込)ですが5,000円ほど(下記参照)。
最初にラベンダーの香りがフワッと広がりながら、口に含むとジュニパーや柑橘の風味とともに、後味でラベンダーがやってきます。
風味が繊細なのでストレートかロックがおすすめの飲み方ですが、アンゴラスチュラ・ビターズをちょっと振ってもいいですね。
あまりアレンジせずに氷なしの水割り、お湯割り、紅茶割り、ライム抑えめのジンライムあたりでしょうか。
ラベンダーを使っているジンはこんなにある
ラベンダーを使っているジンはけっこう多いので、生産国や価格で比較してみました。それぞれに解説がありますので、ラベンダーの好きな方は参考にしてくださいね。
ラベンダーを使った クラフトジン銘柄 |
製造国 |
最安値価格(税込) |
コッツウォルズジン (46度・700ml) |
イギリス |
5,000円ほど |
(43度・700ml) |
イギリス |
4,800円ほど |
(44度・700ml) |
イギリス
(スコットランド) |
4,700円ほど |
(57度・700ml)) |
同上 |
4,900円ほど |
(47度・700ml) |
日本・広島県 | 2,800円ほど |
(50度・500ml) |
日本・岡山県 | 5,000円ほど |
(40.5度・500ml) |
オーストリア | 5,200円ほど |
コッツウォルズ蒸溜所とは
コッツウォルズとは「羊の丘」という意味で、もともと羊毛の交易で栄えていたことに由来しています。
数ある英国の美しい田園地帯でもとりわけ人気が高く、映画「ハリー・ポッター」の撮影地としても有名なんですね。
蒸溜所はこの美しい自然に魅了されたダニエル・ゾー氏たちが、2014年に完成させた蒸溜所で、現在はシングルモルトウイスキーやリキュールなども造っています。
2014年に稼働したばかりにも関わらず、コッツウォルズジンは「ワールド ジン アワード2016」で世界No.1ロンドンドライジンに輝いています。