アリアポートランドドライジン・アメリカバーテンダーのジン
「アリア ポートランド ドライジン(Aria Portland Dry Gin)」はアメリカオレゴン州のポートランド(Portland)にある蒸留所でつくられています。
造ったのは17年間バーテンダーとしてのキャリアがもつライアン・ツァンキーと親友であるエリック・マーティン。
17年のうちの10年間、ライアンはポートランドの人気レストラン「ワイルドウッド」のバーマネージャーを務めていました。
この頃、彼はアメリカンクラフトジンがクラシックなジンを好む人々の嗜好に合わず、マティーニのジンベースとしても相性が悪いと感じていました。
そこでクラシックなロンドンドライタイプのジンを作ろうと、エリックと共に4年の歳月をかけて2012年に完成したのが「アリアポートランドドライジン」なんですね。
ライアン・ツァンキーが選んだ、こだわりのボタニカル
ベースとなるスピリッツには遺伝子組み換えをしていないコーン、麦、ライ麦を使用。10種のボタニカルのうち、ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート、オレンジピール、レモンピール、シナモン、カルダモン、ギニアショウガ、オリスルート、クベバベリーのうち、95%をオーガニック植物で仕上げています。
しかも、それぞれのボタニカルの香りを際立たせるために、配分は0.01g単位まで微調整を重ねています。
さらに、調整に使う水はポートランド市の飲料水の主な水源として有名なブルラン分水嶺の清水を使っています。
この水はミネラルをあまり取り込まないため、ソフトでクリアな口当たりが特徴で、ポートランドで有名なオレゴンビールもこの水を使っているんですね。
ベテランバーテンダーが理想の深み、複雑さ、バランスを追求して完成させたアリアポートランドドライジン。アルコール度数45度・750mlで、最安値(税込)でも6,000円ほどの高級ジンです。
2014年サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション(SFWS)最優秀賞他、8つのコンペティションでゴールドを受賞。
格調高いアメリカの専門誌「フード&ワイン誌」から、「ジン界のルネッサンス」と称賛されています。
アメリカオレゴン州のポートランドの環境
ポートランドは同州最大の都市で人口が多いものの、「環境に優しい都市」として全米第1位、世界で見てもアイスランドのレイキャヴィークに次いで第2位の評価を受けています。
1970年代以前のポートランドは急激な都市化とモータリゼーションの進展により、都市部では大渋滞、深刻な大気汚染、郊外の乱開発による自然破壊が進んでしまいました。
危機感を抱いたポートランド市民は、他の都市に先駆けて自然環境の保全や都市部と農村部のバランスのとれた発展をはかるため、「成長管理政策」を導入して成功させました。
地元第一主義(ローカル・ファースト)も特徴で、ポートランド市内にはナショナルチェーン店がほとんどなく、街路に面する店舗の誘致は地元の商業者が優先されています。
水資源と恵まれた環境から、蒸留所(マイクロディスティラリー)だけでなく、市内には70以上のクラフトビールの小規模な醸造所(マイクロブルワリー)があり、その数は世界一とも言われています。
ビールもジンもたっぷり楽しめる街ですね。