ジーヴァインジンフロレゾン・白ワインの葡萄品種ユニ・ブランのジン
「ジーヴァインジン フロレゾン(g’Vine Gin Floraison)」はフランス・コニャック地方原産の白ブドウ(ユニ・ブラン)の花や実を蒸留したベーススピリッツを使っているフローラルなクラフトジンです。
「ユニ・ブラン(Ugni Blanc)」とはフランスとイタリアを中心に世界各地で栽培されている辛口白ワイン用ぶどう品種。
フランスの多くの栽培地で見かけられ、コニャックやアルマニャックといったブランデーの原料として醸造に欠かせない品種でもあります。
ちなみに、イタリアではトレッビアーノ(Trebbiano)と呼ばれることが多いようですね。
ベーススピリッツをこだわりの4回蒸留
「ジーヴァインジン フロレゾン」の製造は、フランス・コニャック地方で6月中旬に始まります。
フロレゾンとはフランス語で「開花」という意味ですが、わずか二週間という短い期間だけ、ユニ・ブランが白い花を咲かせます。
写真でおわかりのように小さな葡萄の花です。この開花時に慎重に手摘されると花のエキスを発酵させてから1回目の蒸留。次にユニ・ブランの緑の果実を発酵させて2回目の蒸留。
このグレープスピリッツに世界中から厳選して集められた9種(ジュニパーベリー、コリアンダー、クベドベリー、ナツメグ、ライム、ジンジャールート、グリーンカルダモン、シナモンカシアバータ、リコリス)のボタニカルを2~5日間漬け込んで蒸留。
最後に2つの蒸留液をブレンドして銅製ポットスチルでさらに蒸留。合計4回の独特な蒸留法により、白ブドウ由来のワインの香りが活かされた爽やかな味わいになります。
ジーヴァインの価格と口コミ評価でのおいしい飲み方とは
ジーヴァインジンフロレゾンはアルコール度数40度・700mlで、最安値(税込)は3,500円ほど。販売店によってはバルーングラス付きでこの価格というところもあります。
クラシカルなジュニパーがっつり系とは違って、葡萄のフルーティ感が強調されているジンなので、口コミ評価のおいしい飲み方を見てみると、やはりストレートやロックがおすすめという方が多いですね。
葡萄風味が好きな方からは「ジントニックがおすすめ」「ヤバイ!」という感想も多いですが、定番ジンのキリッとした風味が好きな方はジントニックにすると味がぼやけて物足りなく感じてしまう傾向もあるようです。
購入した方の評価からまずはマイナスポイントとなる点をあげてみます。「マティーニだと飽きやすい味」「飲みやすいですが、人によっては香りに好き嫌いがあるかも」など。
支持する口コミには「ジュニパーよりブドウだとか華やかさに振ったジン。個人的にはシャインマスカットやエルダーフラワーと合わせるのが好きです。ストレートでもgood」「ジントニックを作りましたが、爽やかなぶどうの香りがします」「香り爽やか、飲みやすい!ロックでもおススメです」「ストーブの側でロックで楽しみたいジンです」などのレビューが見られます。
いずれにしても、フルーティなジンが好きな方にはストライクのジンですね。
ジーヴァインジンの種類・ノエゾンとは
ジーヴァインジンの種類には「ノエゾン(Nouaison)」もあります。43.9度・700mlで最安値は3,700円ほど。
ノエゾンはヌエゾンとも訳されますが、フランス語で「ブドウ樹の結実」という意味。その名の通り、ユニ・ブランが成熟して葡萄になる前の、生まれたばかりの緑の小さな実のエッセンスを溶け込ませたジンです。
ジュニパーベリーをボタニカルに使いながらも、葡萄の風味を全面に出したフローラルな個性のクラフトジンということで、大手有名ホテル、外資系高級ホテルでの取扱いが増えているそうです。
このほかに、葡萄のジンといえばブドウのベーススピリッツを使うオーストラリアの「MGCメルボルンジン カンパニードライジン」があります。
また、蒸留後に高級甘口白ワインをそのまま添加する「フェルディナンズ ザール ドライジン」があります。
ワインの名産地の特徴を活かしたフルーティなジンが増えてきましたね。