「バーモンジー トニックウォーターBTW(Bermondsey Tonic Water)」はロンドンのサザーク自治区バーモンジーストリートにあるジンとカクテルのバー「214Bermondsey」で生まれたトニックウォーターです。
2014年に開店した木製家具を再生したバーで、100本以上のジンとカクテルをそろえています。
オーナーであるニック・クリスピーニ氏とバーマネージャーのローレンス・メイソン氏は、毎日数多くのジンを扱いながら、ジンの個性を本当に活かしきれるトニックウォーターがないと感じていました。
人工的な味わいの大量生産されるトニックウォーターではなく、自分たちが望むような、口当たりと切れ上がりが良いトニックウォーターを彼らは求めていたんですね。
そこで、試行錯誤の末、完成させたのがハンドメイドでつくられる「バーモンジー トニックウォーターBTW(Bermondsey Tonic Water)」。
現在、日本の大手通販では流通していないようなので写真を紹介できませんが、白いラベルに大きくBTWと書いてあるトニックウォーターです。
トニックウォーターに欠かせないキナ抽出物の風味を、水と熱のみを利用して抽出しているので、着色ではない自然なキナの琥珀色になっています。
キナ抽出物=キナ香料とは、南アメリカ原産のアカネ科の薬用樹木、キナの樹皮から抽出されています。
バーモンジーの特徴は苦すぎず、甘すぎないバランスで計算されていること。ジンの個性を最大限に生かために、個性を主張しすぎていないんですね。
香りも強くないのですが、口に含むとキナ由来の苦みとシトラスをしっかり感じます。
日本での発売は2017年に株式会社ウィスク・イーが、正規輸入代理店として国内販売を始めました。
本場の「キナ抽出物」を使ったトニックウォーターが、これから日本でもいろいろ発売されて個性を競い合う時代になるのでしょうか。
ちなみに、バー「214Bermondsey」のあるバーモンジーはもともと波止場と倉庫が並ぶテムズ南岸の労働者階級の住区でした。
現在は再開発が進んで街は一変。レストラン、パブ、ギャラリーや個性あふれる個人経営の店が立ち並ぶオシャレなエリアとなりました。
ロンドン・ブリッジ駅の南西側に立つ超高層ビル「ザ・シャード(The Shard)」はEUで最も高いビルとして新名所となっています。
ロンドンに旅したら、発祥のバーでジントニックを一杯いかがですか。