ビッグピート・おじさんウイスキーの評価と10年・25年・26年・33年
「ビッグピート(BIG Pete)」はボトラー「ダグラスレイン社」が販売しているブレンデッドモルトウイスキーで、アイラ地域で造られた原酒をブレンドして造られているのが特徴です。
アードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンの4つのアイラモルトを5樽以下というスモールバッチでブレンド、ノンチルフィルターで瓶詰めされています。
ポートエレンは1983年に閉鎖、1987年に解体されてしまった伝説の蒸留所であり、現在のオーナーであるディアジオ社が2021年に再稼働させるという発表をしました。
とはいえ、過去の原酒は非常に希少で、なかなか飲める機会もないので、ウイスキーファンにとってはわずかでもブレンドでポートエレンのお酒が飲めるというのはうれしいものですね。
銘柄名には「おじさん」と「ふんだんなピート」の意味が
ビッグピートの特徴はアイラモルトの強烈な個性を全面に出していること。
ピートそのものの炭のような香りとわずかな塩気、ヨードの味とともにフルーティ―な甘酸っぱさも感じられます。
アイラモルト好きな方は楽しめますが、初心者の方にはちょっとハードルが高いかもしれませんね。
ちなみに、銘柄名もBIG PEAT(ふんだんなピート)とBIG PETE(地元アイラ島のピートおじさん)をかけた遊び心からつけられています。
ビッグピートの価格とレビュー評価
「ビッグピート(BIG Pete)」はアルコール度数46度・700mlで、今日現在の安い価格帯は5,300円ほど。
一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。
「とにかく煙臭い。森の中でキャンプをしながら焚き火を囲んでいる味がする。妻は駄目でした。男の酒です」
「ポートエレンがブレンドされているという夢ある1本だが、味はアイラらしい味としかいえない」
「美味しいけれど私には苦手な強烈さです。シングルモルトにはない強さ」
支持するレビューは以下の通りです。
「ビッグピートというだけあってスモーキーさもピーティさも満足」
「アイラを飲んだことがないので独特の香りにびっくり。恐る恐る口に含むと、香りからはかけ離れた甘味と旨味。ギャップににやられた。美味しい」
「色だけみると薄いが、栓を抜いた時の香り、味は紛れも無くアイラ系。個人的にはカリラ、アードベッグを強く感じた。アイラ好きの方は飲んでみる価値あり」
「僅かでもポートエレンがバッティングされているのが嬉しい」
「複雑な味わいが長時間、紙芝居のように次々と顔を見せる。それでいて、クセが強いモルトのわずかな雑味が見事に抑えられている」
ビッグピートのおいしい飲み方
ビッグピートのおいしい飲み方は、まずはストレートで少しだけ口に含んで味わってみるか、きついと感じるようなら数滴だけ加水すると、香りが広がって楽しめます。
このタイプは食後に飲むのが向いているかもしれません。
おつまみはピーティな風味に合わせて、燻製系、チーズとクラッカー、コンビーフあたりはどうでしょうか。
ビッグピートの種類10年・25年・26年・33年の特徴
ビッグピート Big Peat |
今日現在の通販 最安値価格(税込) |
特徴 |
10年 (46度・700ml) |
13,000円ほど |
・ビッグピート誕生10周年記念 ・スクラップブックをイメージしたラベル ・10年熟成原酒でバランスよく穏やか |
25年 (52.1度・700ml) |
49,000円ほど |
・25年熟成のカスクストレングス ・穏やかで熟成感のあるビッグピート ・日本への入荷は150本のみ |
26年 (51.5度・700ml) |
3万円ほど |
・グラスレイン社の創業70年記念の限定品 ・26年熟成のアイラモルト ・より成熟感の香り、甘さ、塩気、ピート |
33年 (47.2度・700ml) |
43,000円ほど |
・33年以上熟成の原酒を使用 ・コニャック樽とシェリー樽で後熟 ・上質なピートに樽のフルーティ感が新鮮 |
ビッグピートの種類は豊富にありますが、ここでは熟成表記ボトルを紹介しましょう。
10年(10Years Old)・25年ザ・ゴールド・エディション(25 Years Old The Gold Edition)・26年1992 ザ プラチナムエディション(The Platinum Edition Distilled 1992 AGED 26 YEARS)・33年1985コニャック&シェリーフィニッシュ(1985 Cognac and Sherry AGED 33 YEARS)など。
いずれにしても限定品が多く、高値となっていますが人気は高いですね。
とくに33年は1985年蒸留の原酒を、フランスのコニャック樽とスペインのシェリー樽で後熟させているのでほかの熟成ボトルとは味わいも変わっています。
ほかにもビッグピートの種類はあるので、別記事で紹介しましょう。