「ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート(Blacknikka Deep Blend Extra Sweet)」はニッカウイスキーが製造しているブラックニッカブランドのひとつ、「ディープブレンド」からの限定ブレンデッドウイスキーです。
通販を見ると、ディープブレンドシリーズにはラベルの違う2種類があります。紺のグラデーションンボトル(現行品)と、紫色のグラデーションボトル(旧ボトル)の両方が販売されています。
2018年9月、ディープブレンドブランドのリニューアルとエクストラスイートの新発売に合わせて切り替わりました。ですから、エクストラスイートを探す方は紺のボトルから探せばいいんですね。
ディープブレンドとエクストラスイート、中身はどう違う?
スタンダードのディープブレンドとリミテッドのエクストラスイートでは、以下に違いがあります。
・スタンダードは、新樽で熟成させたモルトにカフェグレーンをブレンド。
・エクストラスイートは、新樽で10年以上熟成させた余市モルトと宮城峡モルトをキーモルトに使用して、長期熟成のグレーンウイスキーの比率をアップさせてブレンド。
10年以上のモルト原酒や長期熟成カフェグレーンがどの程度入っているかは不明ですが、スタンダードよりも熟成されたモルトとグレーンウイスキーがブレンドされているということはたしかです。
その理由に関して、ニッカではこのような発表が。甘い香りを強調しようとしても「ディープブレンド」の骨格が強いため、かんたんにはいかない。そこで、熟成年数の高い新樽モルト、グレーンウイスキーを増やす必要があったのだとか。
エキスのたっぷり滲み出る新樽で10年以上の熟成させているため、強いウッディなほろ苦さがありながら、熟成されたカフェグレーンの甘い香ばしさと、モルトの風味が複雑に広がって楽しめます。
ニッカの限定品というと今回も含めて、発売前から予約で人気になりますね。過去には「ブラックニッカ ブレンダーズスピリット」が好評だっただけに、期待に胸を踊らせる人も少なくありません。
とはいえ、その胸中はなんとも複雑。長年好きなアーティストの新しいCDを購入する気分と似ているような気がします。期待したほどではなかったり、期待以上と喜んでみたりと、限定版ならではの楽しみがありますね。
「ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート」は46度・700ml。価格は送料入れて2,500円前後。これにたいしてスタンダード(45度・700ml)は送料入れて1,500円前後です。千円の違いをどう評価するかというところですね。
一般的な評価は「飲みやすい」「後味はニッカファンなら悪くはないが…」とネガティブではないものの、ニッカを知り尽くしたファンはやや厳しめ。全体的な評価は高低で均一に割れているレビューが並んでいます。
ところで、ニッカでは旧余市ヴィンテージなどで45度のウイスキーは出していましたが、46度は珍しいですね。スタンダードのディープブレンドも45度。たまたまそういうレシピだったんでしょうか。1度違いの理由を聞いてみたいです。