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ブラックニッカの種類 クリア・リッチ・ディープブレンドの比較と価格

ブラックニッカの基本3種類 度数・価格・評価を比較

「ブラックニッカ(Black Nikka)」の銘柄は種類がとても多いため、ウイスキー初心者の方やしばらく離れていた方はどう違うのか、わかりづらいですね。

 

ブラックニッカだけでもスタンダードや限定品がいくつも出ています。そこで今回は出発点からの基本的な3つの流れをご紹介します。

 

今日現在、ブラックニッカの大きな柱となっているクリア・リッチブレンド・ディープブレンドの3銘柄。さらにそこから派生した限定ボトルです。

 

ウイスキー・ロックグラスの画像

ブラックニッカクリア・髭のおじさんはまずいのか?

「ブラックニッカ クリア(BLACK Clear)」はピート(草炭)を使わずに熱風だけで乾燥させた大麦麦芽「ノンピートモルト」を使ったモルト原酒が特徴。ほのかに甘いグレーンウイスキーをブレンドしています。

 

やわらかな香りとかろやかな味わいが特徴と言われますが、これはアルコール度数が37度と低めに設定されていることもあるんですね。たしかに、飲み始めると減りが早いです(笑)。

 

容量は4000ml・2700ml・1920ml・1800ml・1440ml・700ml・180mlと豊富。

 

目安となる700mlの最安値価格はあくまでも記事アップ日の価格ですが、800円前後。

 

安いジャパニーズウイスキーの代表格として言わずと知れた人気上位です。

大人気でも甘さと軽さが苦手との評価も

圧倒的人気の反面、一般的な評価で「クリアはまずい」という感想も一部にあります。たとえば、サントリーの角瓶と比べてしまうと、まったく個性が違いますよね。

ノンピートモルトのためにスコッチのような苦味、香りが少なめ。スパイシーさはなく、甘さやまろやかさに重点が置かれているぶん、ちょっとべたつく印象を受けます。

 

ただ、この個性が好き、コスパ抜群で文句なしという方も多いので、気軽に宅飲みに持ってくる人もいます。

 

ちなみに、宅飲みでクリアファンに愛されているのがハイボールジョッキ(380ml)。髭のおじさんがアイコンになっていて、ニッカファンは気分が上がります。

 

個人的にはクリアは嫌いではないですし、失礼のないように「これはこれ」という感覚で私は楽しんでいます。

 

もし、まずいと感じるようならスコッチデュワーズホワイトラベル角瓶が辛口でハイボール向きかもしれません。

リッチブレンドは価格なりのライトなシェリー感

「ブラックニッカ リッチブレンド(BLACK Rich Blend)」の特徴はシェリー樽で熟成させた原酒をメインにしている点。

 

クリアと比べるとシェリー樽のフルーティーな香りが印象的で、甘さがあります。これはカフェグレーンの甘みもあるようです。

 

度数は40度で容量は4000ml・700ml。700mlで記事アップ日の最安値価格は1,100円前後ほど。シェリー樽の個性をつけたウイスキーはいいものを求めれば限りないですが、こちらは価格なりのライトなシェリー感。

 

ボディの強いシングルモルトが好きな人でも「これはこれ」と割り切れる人は楽しめています。個人的にはクリアの個性のほうが好みかなと感じます。

 

バーの画像

 

好きな方のレビューは「クリアは淡泊な味わいですが、こちらははっきりとしたコクとうま味が感じられます」「ロックでも美味しくいただけます」と高評価。

 

このシリーズの限定版が「リッチブレンド エクストラシェリー瓶(Extra Sherry)43度・700ml」。宮城峡のシェリー樽原酒を中心としていながらも、シェリー感だけを突出させないように、さまざまな樽で熟成した宮城峡モルトをヴァッティングしてからカフェグレーンとブレンド。

 

シェリーの香りとともに樽の熟成感を味わえます。記事アップ日の最安値価格は2,000円前後。このシリーズはシェリー風味の質や強弱をどう感じるかで、好き嫌いの評価がはっきり分かれる傾向があります。

ディープブレンドはなつかしのブラックニッカ風

「ブラックニッカ ディープブレンド(Black Deep Blend)」は新樽で熟成させた甘い芳香、ウッディなモルトに、カフェグレーンがブレンドされています。

 

クリアよりもややスモーキーで、ほのかなピートの香りや樽のほろ苦さを好む人に向いています。昔のブラックニッカに寄せている感じですね。

 

一般的な評価は高めですが、アルコール度数が45度と高めなので「アルコール臭が気になる」という人もいます。その場合は開栓後、2週間以上置いておくとまろやかに感じるのでやってみてください。

度数は45度で容量は700ml。記事アップ日の最安値価格は1,200円ほどです。一般的な評価からまずはマイナスポイント。「アルコール臭くて味も甘ったるい」というレビューもありますが、この値段でこの味がニッカらしい個性なのかも。

 

支持するレビューはまったく逆の感想として「コクがあって香りが深い」「この価格帯で失敗したくないと思うなら良い物だと思います」「丸みはあるけどどっしりとした味わい」「ビターチョコのようなほろ苦さが大きい」など、質を高評価しています。

 

このシリーズの限定版が「ディープブレンド エクストラスイート瓶(Blacknikka Deep Blend Extra Sweet)46度・700ml」。

新樽で10年以上熟成させた余市モルトと宮城峡モルトをキーモルトに使用して、長期熟成のグレーンウイスキーの比率をアップさせてブレンドしています。

 

記事アップ日の価格は2,000円前後。ストレートやロックでの飲み方が好まれていますが、こちらは微妙な評価。まずは通常ボトルから飲むのがおすすめです。