「ブルームスバリーオレンジジン45(Bloomsbury45Orange Flavour London Dry Gin)」はロンドンの歴史ある老舗酒商ブルームスバリー社が造っているフレーバードジンです。
一般的なフレーバードジンのなかには、蒸留したグレーンスピリッツにジュニパーベリーや草根木皮を使わずにフルーツや香草で香味をつけたものもあります。
ジン定義はグレーンスピリッツにジュニパーベリーの香り付けがされていることなので、ジンの定義からはずれるものもあります。ちなみに、日本ではリキュールに分類されています。
「ブルームスバリーオレンジジン45」はロンドン産の正統派ドライジンにオレンジフレーバーを付けたものなので、一般的なフレーバードジンとは一線を画したドライジンタイプとなります。
ジュニパーベリー、コリアンダー、カルダモンなどのボタニカル・フレーバーがしっかり備わった上に、スペイン産オレンジの自然な果皮の香りがついています。
ロンドンのブルームスバリー地区はビーフィーターをはじめ、「ロンドン・ドライ発祥の地」とされています。ブルームスバリー社もこの地に本社を構え、地名を社名に使っています。
ブルームスバリーの歴史に関してはこちらで解説>>>「タンカレー ブルームズバリー」
歴史は古く、ウイスキーづくりでは厳選した樽のみをボトリングして、モルト通を唸らせる逸品を数々リリースしています。
そのほか、シェリーやラムのボトリングにも力を入れていますが、年間リリース数が非常に少なく、大半が200本ほどのリミテッド・エディションなので非常に手に入りづらいんですね。
ニューアイテムを期待している愛好家も多いのですが、ポリシーを頑なに守り続ける少量生産のこだわりがファンの人気を高めているというメーカーです。
「ブルームスバリーオレンジジン45(Bloomsbury45Orange Flavour London Dry Gin)」には同シリーズの「フレーバードジン・レモン」がありますが、この2商品もまた少量の受注生産で作られています。
ラベルデザインもシンプルそのもの。これは外観より中身で勝負するこだわりの企業姿勢の象徴です。それけだけのボトラーがつくるクラフトジンなので、関心を持つ人は多く、実際にレビューを読んでみても高評価がうかがえます。
飲み方は冷やしてストレートやオンザロックでも楽しめますが、地元ロンドンでは水割りでも飲まれているようです。
カクテルベースとして使えば変化をつけられるので、使うバーテンダーも多いですね。とくに柑橘系のフレーバーが好きな方におすすめです。