コカレロのおいしい飲み方「ボムグラスのコカボム」
コカレロの正式名称は「コカレロネグロ(Cocalero Negro)」。南米で古くから人々に親しまれてきたコカの葉など、17種類のハーブを使用したアルコール度数29度・700mlのリキュールです。
原料は南米ですが、造っているのはアイルランドの蒸留所。珍しさと話題性から人気ですが、コカレロのおいしい飲み方はメーカーが推奨している方法が参考になります。
それが「コカボム」。専用ボムグラスがちょっと変わっていてかわいい形をしています。専用グラスの下部分は70mlで、割り材(炭酸・炭酸飲料・ジュースなど)を入れます。
上部分は30mlで割材を入れたあとにコカレロを注ぎます。事前にコカレロを冷蔵庫でしっかり冷やしておきましょう。
公式ホームページでも紹介されていますが、割り材になにを入れるかでいろんなアレンジが楽しめます。
ノンアルコールのおすすめ割り材やカクテル
カクテルの割り材をノンアルコールにするなら、例としてはレッドブル・コーラ・ハニーレモンジーナ・トニックウォーター・青リンゴソーダ・グレープフルーツジュース・トマトジュース(タバスコ一滴)など。お好みで生ライムを絞ったり、黒胡椒を振ったりもよさそうです。
アルコール同士のカクテルならジンジャービール割り、ショットグラスのストレートにジャックダニエルをフロートさせて飲む「ハイジャック」というのもあります。
度数29度コカレロネグロの原料は違法?ではありません
コカの葉と聞くと危険なイメージがありますが、蒸留方法の行程中にコカの葉に含まれる麻薬成分はすべて取り除かれます。
ハーブはアヒパンカ・ペッパー、ロコト・ペッパー、アマゾンガラナ、ジンの香りづけでもおなじみのジュニパー、ジンセン(朝鮮人参)、生姜、緑茶、ラベンダーなどが使われています。
コカレロとはアンデス山脈奥地のジャングルで、最高級品質のコカの栽培を生業とする生産者を意味しているとか。
コカの葉は毎年3回収穫され、新緑の葉は太陽のもとで十分に乾燥されて袋詰めになり、アイルランドの蒸留所に送られて蒸留されます。
手間をかけた蒸留法、17種類のハーブを複雑にブレンド
コカの葉の複雑な風味を抽出するために、蒸気蒸留方式がとられています。これはエッセンシャルオイル(精油)を植物から抽出して生産する方法のひとつ。
原料となる植物を蒸留釜に入れて、そこに水蒸気を送り込みます。すると、植物中にある精油成分が分離して気化、水蒸気に溶け込みます。
この精油成分が混入した水蒸気を冷却すると液体に戻りますが、エッセンシャルオイルの多くは水よりも軽く、水に溶けないので水とエッセンシャルオイルの2層に分かれます。
ここから水と分離して取り出せば、100%のエッセンシャルオイルが完成。とはいえ、手間もコストもかかる方法なのだとか。ちなみに、コカの葉に含まれる麻薬成分は、この蒸留方法の行程中にすべて取り除かれます。
それから、最終行程で16種類の植物がブレンドされ、合計17種類のハーブを使うことになるわけです。
原料のハーブは唐辛子系を含む17種類
ここで気になるのが、冒頭でも解説したアヒパンカペッパー、ロコトペッパー、アマゾンガラナというハーブ。
アヒパンカペッパーとは辛味のないペルーの唐辛子。マイルドでフルーティーな香りが特徴で、鶏肉のBBQ料理の下味付けやスープの風味づけに使われます。
ロコトペッパーもアンデス地方で作られている唐辛子の一種。小型のピーマンのような形をしていて、熟すと赤や黄色になります。果肉がかなり辛いだけでなく、種はもっと辛いので種は激辛好きな人しか食べないと言われています。
アマゾンガラナはアマゾン流域に野生する植物で、先住民は古くから薬用品・滋養飲料として愛用してきました。ガラナの実自体はあまり味はなく、やや苦味がある程度で、ガラナの実を利用した炭酸飲料はドクターペッパーやジンジャーエールに似た風味と言われます。
やばいの?キマるの?テイスティングレビューと価格
コカレロネグロはアルコール度数29度・700mlで、あくまでも記事アップ日の最安値価格ですが、送料入れずに5,000円(税込)前後。とはいえ、人気は高いですね。
一般的な評価は「そのまま飲むにはクセが強い。甘めの炭酸ジュースで割るとうまい」「味も飲みやすく、グラス付きでのこのお値段で、箱もついてるのでプレゼントにもいい」「レッドブルとの組み合わせはやはり美味しい」「パーティー必需品」など、高評価のテイスティングレビューが見られます。
お店ではコカレロタワーも流行っていたり、パーティなら自分好みの割り方で楽しめたりと、ボムグラスのイベント性が高いのがうまい戦略ですね。
口コミで「やばい」「キマる」という思わせぶりな評価を見たら、試してみたくなりますね。飲み方ではとくにレッドブルで割るスタイルが好評です。