エルダーフラワーコーディアルやリキュールとは
薄めて飲んだり、カクテルの割材にも使える「エルダーフラワー(Elderflower)」のコーディアルやリキュールを紹介します。
エルダーフラワーは日本では「西洋ニワトコ」とも呼ばれる野の花の一種。ヨーロッパ各地の公園や野原で育ち、大きな木は数メートルにもなります。
初夏の短い期間だけクリーム色の可憐な花を咲かせます。ヨーロッパでは昔からこのエルダーフラワーを使ってコーディアル(Cordial)が造られてきました。
シロップの効能や飲み方、妊娠中は?
コーディアルとはハーブのエキスや濃縮果汁の飲み物、つまりシロップですね。アルコールを含むコーディアルは通常、リキュールと呼ばれます。
水やお湯などで割って飲んだり、料理、お菓子、ケーキ作りなどに幅広く利用されています。
作り方はエルダーフラワーの花序(花をつけた先端の茎部分)を砂糖、柑橘類などで煮詰めていきます。ドライハーブを使うとラクです。
エルダーフラワーは古くから薬効の高い植物として注目されていて、コーディアルを風邪の予防や花粉症を抑える目的で、炭酸割りや紅茶に入れて飲む方が多いですね。
妊娠中の方が避けた方がいいハーブティもありますが、エルダーフラワーは摂取しても問題のないハーブなので安心です。
ユウキ食品・生活の木・ソーンクロフト・サンジェルマンが人気
エルダーフラワーのコーディアルではユウキ食品の「有機コーディアル(500mL)」、 生活の木「ハーブコーディアルR&T(360ml)」、ソーンクロフト「ハーブコーディアル(375ml)」が人気ですね。ティーバックもあります。
リキュールではフランスの「サンジェルマン(St.Germain) 」。アルコール度数20度・700mlで、エルダーフラワーを使ったリキュールとしては第1号なんですね。
手摘みした天然のエルダーフラワーにトロピカルフルーツやグレープフルーツ、洋ナシなどの上品な甘さが加えられています。
ニューヨークでは「セント・ジャーメイン」と呼ばれ、オシャレなバーやレストランで人気があるとか。日本ではサッポロビールが正規輸入して販売しています。
エルダーフラワーのコーディアルやリキュールの飲み方
シンプルな飲み方としては水、ペリエ、炭酸水、サイダー、牛乳で割る方が多いですね。
冬場になるとお湯割りや紅茶に入れる方が増えるようです。蜂蜜、ジャムを入れればバリエーションも楽しめます。
リフレッシュ効果とともに、風邪をひきやすい方の冬場の体調管理にも役立ちますし、お酒が飲めない方はもちろん、家族ぐるみで飲めるので安心ですね。
カクテルの作り方、レシピは
白ワインを同量のソーダで割ったカクテルは「スピリッツアー」と呼ばれます。ここに小量加えるとすっきり飲めます。
ユウキ食品の紹介ページにあったのが、イングリッシュ・ガーデン。コーディアル20mlにラム50ml、りんごジュース50mlで割ってライムとミントを飾ります。
りんごジュースをライムジュースに変えてもいいですね。エルダーフラワーはジンのボタニカルにもよく使われるように、ジンとの相性も抜群ですからジンリッキーにちょっと入れても合います。
風味の変化もつけられるので、ビターズを常備しておくと重宝しますね。