フィーバーツリープレミアムトニックウォーターはキニーネ入り?
「フィーバーツリープレミアムトニックウォーター(Fever-Tree Tonic Water)」はイギリスロンドンのフィーバーツリー社が製造・販売しています。
人工甘味料や保存料などを使わず、原材料は砂糖、香料(クエン酸、キナ)で、トニックウォーター本来の味と香りをつけているんですね。
アフリカのコンゴ民主共和国産の最高品質キナ(quina)に、柑橘類としてタンザニア産のオレンジオイル、シチリア産レモン、ハーブに南仏産のローズマリーが使われています。
トニックウォーターというと、キニーネ、キナ抽出物という言葉がよく出ますが、両者は似ていますが別物です。その違いをまとめてみました。
トニックウォーターの歴史
トニックウォーターの発祥はもともと熱中症やマラリアの予防に効果的な薬としてお酒に入れて飲まれたのが始まりで、食欲を増進させるためのアペリティフ(食前酒)としても好まれるようになりました。
この薬の成分が南アメリカ原産のアカネ科の薬用樹木、キナの樹皮から抽出されたキナ抽出物(キナ成分)に含まれる「キニーネ」という成分。
ちなみに、ストリキニーネとキニーネは名前が一部同じですが、まったくの別物なんですね。薬事法施行規則別表第三でも確認できますが、ストリキニーネは劇薬、キニーネは劇薬扱いではありません。
ただし、精製したキニーネそのものは胃腸障害や視神経障害、血液障害、腎障害、心毒性といった副作用があるため、医療ではあまり用いられなくなっています。
キニーネとキナ抽出物の違い
「フィーバーツリープレミアムトニックウォーター」の成分にはキナ抽出物が入っています。
これは精製前のキニーネの成分です。この成分が持つ強い苦味が好まれて使われているわけですが、精製前なのでキニーネの含有量はごくわずか。
あまり大量に飲まない限りは問題ないと言われています。日本では精製したキニーネは食品添加が認められませんが、「キナ抽出物」なら認可されています。
つまり、精製したキニーネは使用禁止。精製前の「キナ抽出物」なら風味づけに使うくらいなら認められているわけですね。
自然な味わいからジントニックの人気銘柄に
一般的なトニックウォーターは「炭酸水に各種の香草類や柑橘類の果皮のエキス、及び糖分を加えて調製した清涼飲料水」となっています。
日本のメーカーがつくるトニックウォーターの多くは現在のところ、キナ抽出物は配合せず、苦味成分に代替品(香料)が使われていますが、コスト上の理由も大きいようですね。
フィーバーツリー社は世界的にもこれまであまり注意を払われていなかったトニックウォーターに着目。キナで自然な味わいのトニックウォーターを生み出し、わずか10年で世界53か国に販路を広げました。
最安値価格ならまとめ買い、送料のチェックも
フィーバーツリープレミアムトニックウォーターは200mlで発売当初よりも購入しやすくなりつつあり、最安値(税込)は1本200円を切る価格となっています。
まとめ買いすると単価も安くなり、24本の購入では1本166円くらいになる販売店もあります。
24本は多く感じますが、1本1杯で飲んでいくとあっという間になくなってしまうので、つい飲んでしまうという方ならまとめ買いがお得ですね。
レビューでは価格・炭酸の加減が納得できれば高評価
一般的な評価からまずはマイナスポイント。「ちょっと高い」「炭酸が弱い」との感想があります。価格はこの質なのでともかくとして、強めの炭酸に慣れている方にはちょっと物足りないかも。
フィーバーツリーはもともとカクテルとしての使用を考えて、風味に影響を与えないように炭酸が抑えられているため、ガブッと飲むよりはバーのジントニックを飲む心がまえが必要になりますね。
支持するレビューでは「そのまま飲んでもイケる」「柑橘系の味わいだけでなく、まろやかさも感じられる」「香り豊かでドライ」「嫌な苦さではなく口の中をさっぱりさせるほろ苦さで最高」など、高評価です。
フィーバーツリーとは社名の由来である「キナの木」。特別な日、特別なお酒を購入したときや来客用にじっくり飲みたいですね。