フィンラガンカスクストレングスウイスキー・旧オールドリザーブとは
「フィンラガンカスクストレングス(Finlaggan Cask strength)」は1992年にグラスゴーで創業したボトラーのザ・ヴィンテージモルトウィスキー・カンパニーがボトリングしているシングルモルトスコッチウイスキーです。
この銘柄は緑色ボトルの「フィンラガンオールドリザーブカスクストレングス(Finlaggan Old Reserve Cask strength)」が終売となり、新しくリリースされたものです。
フィンラガンの銘柄自体、アイラ島にある蒸留所のシングルモルトと発表されていますが、蒸留所名が明らかにされていないため、「秘密のアイラモルト」と呼ばれています。
中身不詳とはいえカリラ説が強く、日本の通販販売店によっては明言しているところもあります。
開栓してしばらく置いてから氷なしで加水するとカリラっぽくなるという感想もありますが、ボトル名にもヒントがあるんですね。
フィンラガンの意味とカリラ蒸留所の立地に中身のヒントが
フィンラガンの意味は、アイラ島の中央部にあるフィンラガン湖のほとりにかつてあったフィンラガン城の遺跡に由来しています。
このフィンラガン湖、カリラ蒸留所(Caol Ila Distillery)と距離的にも近いんですね。
ちなみに、正体不明のアイラモルトといえば、アイリークもあります。
フィンラガンカスクストレングスの価格とレビューの評価
フィンラガンカスクストレングス・旧オールドリザーブはアルコール度数58度・700ml。記事アップ日の価格ですが、安い価格帯は3,700円ほど。
熟成のために樽に貯蔵した後、実質的に希釈されていないカスクストレングスの58度。
通常ボトルよりも長持ちして、高騰気味のアイラモルトをこの価格で飲めるなら、アイラファンにとってコスパはじゅうぶんといったところです。
一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみますが、ピート香にたいする好みに差があるくらいで、ほかにマイナス要素の指摘はないようですね。
「ピートが強めで、必ずしも初心者には適していない」
「ストレートだと火葬場の灰のような香り」
「ヨード臭は軽めですが、スモーキーさは強い」
支持するレビューは以下の通りです。
「同一ブランドの40度を基本にして、これをたまに飲む楽しみがある」
「スモーキーで度数も高いので、コスパが良い」
「この樽の強さのモルトは信じられないほどおいしい。優れたピート質モルト」
「悪いウイスキーはアイラ島から出てきません」
「優れたウイスキー樽の強度と価格。非常にスモーキーな味と匂い。強くお勧めします」
中身はカリラ?自分で確かめるのもお楽しみ
カリラと言われながらも、テイスティングですぐに「これはカリラ」と指摘する人は少ないようで、まったくほかのアイラモルトを指摘する人もいます。
はっきりしない場合には氷なしで加水してみたり、開栓して日数を置いてから味わってみたりして、確認してみてくださいね。