ジェネラスジン・オーガニックも人気のフランス産ジン
「ジェネラスジン(Generous Gin)ブラックラベル」はジュニパーベリー、ジャスミン、エルダーフラワー、レモン、オレンジなどのボタニカルを使って造られるフランス産のクラフトジンです。
最近では「ジェネラスジンオーガニック」も登場しました。オーガニックというネーミングですが、使われているボタニカルがコリアンダーとコブミカンなど、スタンダードと違うんですね。
まずはスタンダードのほうから解説します。フランス産ジンはジュニパーの香りが印象的なドライジンと違って、香水文化を思わせる香り高いボタニカルがよく使われるのが特徴です。
ジェネラスジンもその流れを汲んでいて、クラフトジンでは珍しいジャスミンが使われています。
ジェネラスとは「気前のよい、寛大な、惜しみない」という意味なので、ボタニカルのフレーバーを惜しみなく使っているというメッセージがこめられています。
とはいえ、フローラルな香りとともに苦味、酸味、甘みが主張しすぎないバランスになっているため、女性でも飲みやすいジンに仕上がっています。
ジェネラスジンの価格とレビューの評価
「ジェネラスジン」はアルコール度数44度・700mlで、今日現在の最安値(税込)は4,700円前後。一般的な評価からマイナスを指摘する感想としては「価格が高い」くらいでしょうか。
とはいえ、相当数の人がボトルデザインに惹かれて購入しているので、インテリア込みの価格として許容できるかどうかという点もあるのでしょう。
支持するレビューには「味はドライで香り、味のくせも浅めです。ボトルのデザインに惹かれて購入したのですが、期待したようにきれいなプリント」「フローラル系の香りがとてもいいです。味は多種のフレーバーがちょうど良く組み合わさっていて爽やかで美味しい」などの感想が見られます。
ジェネラスジンオーガニックの特徴と価格
「オーガニックグリーンラベル」はその名の通り、化学肥料や農薬を使用しない原料を使っていますが、スタンダードとの違いは、エスニック料理に使われるコリアンダー(パクチー)とコブミカンをメインに使っていること。
エスニック料理とは東南アジア、アフリカ、ブラジルまで幅広い地域の料理を総称する「民族料理」ですが、コリアンダーはデトックスの効果が期待できる食材として注目されていますね。
コリアンダー由来のスパイスが最初にやってきて、コブミカンのアロマが柑橘類とともに楽しめる、もうひとつのジェネラスジンです。
定番と同じアルコール度数44度・700mlで、今日現在の最安値(税込)は5,700円前後とちょっと価格は高くなります。こちらも口コミが入り次第、紹介していきたいと思います。
定番ボタニカルのジャスミン・エルダーフラワーとは
ジャスミン(ヤースミーン)はペルシャ語に由来していて、中近東から欧米では女性の名前としても使われます。
モクセイ科ソケイ属の植物の総称で、ソケイ属の植物は世界で約300種もあるとか。ほとんどが観賞用ですが、なかでもソケイとマツリカの2種がとくに強い芳香を放つため、香水やジャスミンティーの原料として使われるんですね。
ソケイを原料に作られるジャスミン・アブソリュートと呼ばれる精油はアロマテラピーに使われ、マツリカはおもにジャスミンティーの着香に使われます。
エルダーはヨーロッパ原産の針葉樹。イギリスやヨーロッパ各地に自生していて、日本では「西洋ニワトコ」とも呼ばれます。
エルダーの名前の由来は、5世紀から12世紀にかけてイングランドに移住したゲルマン系民族が使用していたアングロ・サクソン語。
若枝の髄を抜き取ると筒状になる性質があるため、火を起こすときに使われるようになったのが由来で、「エルド(炎)」と呼ばれるようになったんですね。
エルダーはキリストの十字架が作られた木ともいわれています。ハリー・ポッターシリーズでも物語に重要な杖として使われました。
エルダーフラワーは甘いマスカットのような香りがあり、フラボノイドやクロロゲン酸といったポリフェノール成分によって、発汗や利尿作用が期待できます。
また、ケルセチンというフラボノイドには抗酸化作用があるため、風邪の初期症状や花粉症などのアレルギー症状を緩和すると考えられています。