ギルビージン・日本向けの原産国は韓国
「ギルビージン(Gilbey's Gin)」の原産国・価格・評価や、廉価なジンのカクテルやジントニックの飲み方を紹介します。
ギルビージンは英国ディアジオ社傘下のW&Aギルビー社が製造しています。2001年には販売製造拠点を英国とフィリピンに集約しました。
日本ではキリンビール株式会社が「ギルビージン」「ギルビーウォッカ」の輸入販売を2007年10月より開始。
その後、現在日本に入ってくるギルビージンは、ラベルの裏を確認すると韓国での製造となっています。
「イギリスのドライジンなのにフィリピンや韓国でつくっていいの?」という方もいますが、ロンドンやイギリスで生産しなくてもドライジンを名乗ることはできるんですね。
種類と特徴・赤と緑の違いは37.5度と47.5度の度数
ギルビージンの種類には赤と緑があります。同じ750mlですが、違いは赤が37.5度、緑が47.5度のアルコール度数であること。
ギルビージンは「柑橘系の香りが際立つ」とアピールされていますが、個性的なクラフトジンほどでもなく、オーソドックスにつくられています。
私も数年前に久しぶりに飲みましたが、こういう味だったかな?と原材料・成分を確認すると「スピリッツ、糖類、香料」の記載が。なるほど(笑)。
ギルビージン赤と緑の価格とレビュー評価
ギルビージンは750mlで、あくまでも記事アップ日の最安値価格ですが、赤の37.5度が700円前後、緑の47.5度が1,100円前後。
一般的な評価からまずはマイナスを指摘する感想です。
「良くも悪くも値段相応。ストレートで飲むなら他をあたりましょう」
「臭みが強くてすごく薬っぽい苦みを感じます」
「ジンの命たる香りが感じられません」
「原産国によって味の変化がある」
いっぽう、支持するレビューには以下のレビューが見られます。
「優しい風味でつい飲みすぎてしまうキケンがありますが、価格も手頃」
「香り高いジンには敵いませんが、ジン・ライム、ジントニックなどのカクテルのベースとしてなら癖がなくて扱いやすい」
「これくらいの味でこの値段なら妥当」
日本では賛否両論ですが、価格とコスパのバランスに納得できればそれでよしというところでしょう。
ギルビージンのカクテルやジントニックの飲み方
ギルビージンのような安いジンの場合、じっくり味わって飲むというよりもジンの入門編としてのお試しだったり、ジントニックでゴクゴク飲むといった飲み方が多いでしょうか。
気軽なパーティでカクテルを作って楽しむときのジンベースにするといったニーズもありますね。
ジンだけでは味わいが物足りないと感じたら、お茶割りや柑橘系で味を若干変えれば飲みやすくなります。
まずは「ジン・バック」。ジンとレモンジュースのジンジャーエール割りです。
レモンジュースはレモンをしぼって砂糖をちょっと足すのがベストですが、なるべくフレッシュなものを選んでくださいね。
タンブラーだとジン45ml・レモンジュース20ml・ジンジャーエール適量ですが、気軽に作るなら分量はお好みでいいでしょう。
このほかには「ホワイトレディ」。ジン1/2、ホワイトキュラソー1/4、レモンジュース1/4をシェークして作ります。
ジントニックなら、やはりレモンやライムをフレッシュにして、トニックウォーターで割りましょう。
ギルビージンを飲んで、残念ながら「まずい」と感じてしまった人は、梅酒、レモン酒、カリン酒のベースにするという方法もあります。
W&Aギルビー社の歴史
W&Aギルビー社は1857年、ウォルターとアルフレッドのギルビー兄弟がロンドンのソーホーで創業しました。
彼らはもともと南アフリカからワインの輸入・販売をしていましたが、その後、ワイン以外のお酒の販売でアイルランドやスコットランドで成功したんですね。
そのあいだに連続蒸留器の急速な進歩があり、イギリスで純度の高いロンドンドライジンが流行していきました。
それに合わせて、W&Aギルビー社は1872年にロンドン中心部カムデン・ロンドン特別区にあるカムデンタウンにジンの最初の蒸溜所を建設。
ギルビー家秘伝のレシピでジュニパーベリー、アンジェリカルート、コリアンダー、レモン、レモングラス、シナモンなどの12種類のボタニカルを使って、柑橘系の爽やかな味わいのロンドンドライジン「ギルビージン(Gilbey's Gin)」を完成させました。