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光食品オーガニックジンジャーエール・有機栽培作物へのこだわり

「光食品オーガニックジンジャーエール(Hikari Organic Ginger Ale)」は、徳島県板野郡上板町に本社を置く光食品株式会社が製造・販売しています。

 

同社はソース会社に勤めていた島田利雄氏が戦後に独立、1946年に徳島県小松島市で小松島横須ソース製造所を創業したのが始まりです。

 

その後、本社と工場を徳島市南田宮に移転。1964年には同社の名前とも関連する、東京と新大阪間で名古屋駅・京都駅のみに停車する「夢の超特急・ひかり」が開通します。

 

Hikari 新幹線ひかり
Hikari 新幹線ひかり

 

これにちなんで、合成添加物を一切使わない「超特級ヒカリソース」が命名されて発売されたんですね。光の前向きなイメージという意味からも、光食品と社名が変わっていきます。

 

同社がとくにこだわっているのが、旬の有機原料を使う点。創業当初は添加物を使用した商品も作っていたそうですが、会社が軌道に乗るにつれ、生活するためのソース作りから健康重視のソース作りへと初代社長は方針を転換します。

 

当時、世の中では昔ながらの調味料を筆頭に、多くの食品が添加物だらけに変わっていました。

めざしたのは化学合成添加物不使用の製品でしたが、当時は有機栽培作物を探しても、農薬や化学肥料を使用した栽培方法が一般的でした。

 

農家に有機栽培作物を求めても相手にされないという時期が続き、やっと有機栽培農家との出会いがあり、1977年になって有機原料を使ったソース製造がついに実現。

 

このソースは「光食品 国内産有機野菜・果実使用 ウスターソース」。マンガ「美味しんぼ」(小学館)86巻第2話の「三味線、ソースと出会う」でも取り上げられています。

 

 

原作者の雁屋哲さんは同社のこのウスターソースとケチャップをいまでも愛好していて、住まいのオーストラリア・シドニーから帰国するたびに購入しているとか。

 

その光食品が理念を注ぎ込んで製造しているのが、「光食品オーガニックジンジャーエール」。

 

原材料・成分表示は「有機砂糖、有機りんご果汁、有機しょうが、有機レモン果汁、有機すだち果汁/炭酸」、内容量は250mlの缶タイプです。

 

 

特徴のひとつは国産有機しょうがを使っている点。もうひとつは、香料、保存料、着色料、酸味料のかわりに果汁を工夫して使っている点です。 

 

炭酸飲料の甘みに果糖ブドウ糖液糖を使わず、有機砂糖に有機りんご果汁。pH調整剤や酸味料を使わずに、有機レモン果汁と国産有機すだち果汁を使用。

 

自然で優しい甘さと、天然由来のショウガの味わいが楽しめて健康的ということもあって、大人だけでなく、子供にも人気です。

 

これだけのこだわりで、希望小売価格(税別)が130円と、高いストパフォーマンス。買っておくとだれかに飲まれてしまうので、ご家庭では箱買いがおすすめです(笑)。