IWハーパーの種類・15年や終売プレジデントリザーブとは
IWハーパー15年(I.W.HARPER Aged 15 years)はIWハーパーの15年熟成バーボンで2015年頃に初めて販売されました。
アメリカのケンタッキー州ルイヴィルにあるヘブンヒル・バーンハイム蒸留所でコーン86%、ライ麦6%、大麦麦芽8%を原料に蒸留されます。
その後、スティッツェル・ウェラー蒸留所のウェアーハウス(貯蔵庫)で15年間の熟成後、タラホマにあるディアジオ社の施設でボトリングされています。
12年と15年の価格・味の違い
日本ではスコッチに比べるとバーボンの好き嫌いが分かれますが、IWハーパーでもいちばん安いレギュラーボトルになるとまずいと受け付けない方もいます。
しかし、そのような人でも12年や15年はまったくの別物。機会があればぜひ試していただきたいものです。
私は20代前半で取引先の人にごちそうしてもらって、初めてこのお酒を飲みました。レギュラーボトルだけでその銘柄を評価するのはまったく違うと気付かされたものです。
とはいえ、高値です。IWハーパー12年はアルコール度数43度・750mlで、あくまでも記事アップ日時点ですが通販最安値は4,000円ほど。
これに対して15年は43度・750mlで、記事アップ日時点の通販最安値は11,000円ほど。
熟成期間がわずか3年の差で3倍近くの価格ですが、実際に飲んでみるとそれだけの違いは明らかに感じます。
ハーパーの特徴である甘みに加えて、長期熟成ならではの深いコクと男性的なコシの強さも感じられる逸品です。
IWハーパー15年の評価
IWハーパー15年の一般的な評価では支持するレビューが圧倒的です。
「12年にも共通する飲み口の柔らかさが熟成によって磨かれ、ほどよいコクも感じられる」
「飲み口がカツンとくる強さがあるが、深みもある。オレンジやチョコレートなどの風味も感じる」
「甘みは思ったほど強くないので、甘いバーボンが苦手な人にもおすすめ」
多くの方がバーボン愛好者へのプレゼント用に選ぶのもうなづけます。
終売IWハーパープレジデントリザーブの価格
「IWハーパープレジデントリザーブ(I.W.HARPER president's reserve)」は、1989年に発売された、熟成年数表記のないノンエイジタイプ。
2000年頃に終売となっているため、現在はネットオークションでオールドボトルとして取り扱われています。
ちなみに、ヤフオクなども入っているオークファンでの「IWハーパープレジデントリザーブ」の平均価格は記事アップ日時点で13,373円となっています。
IWハーパープレジデントリザーブの特徴
プレジデントリザーブはノンエイジですが、長期熟成原酒を多く使った濃厚さが特徴なんですね。
15年にも共通する力強いボディとスパイシーさを持ちながら、オレンジやカラメルなどの甘酸っぱい香りや樽の焦げた香りが楽しめます。
1989年はアメリカ建国200年記念、また同年は牧師エライジャ・クレイグが初めてバーボンウイスキーを作ったという歴史からバーボン誕生からも200年。
どちらも200周年にあたる1989年に発売されたわけです。ハーパーのボトルでは珍しいずんぐりしたボトルもプレミアム感をそそりますね。