ジャックダニエルシングルバレル100プルーフ、セレクトとの違いは
「ジャックダニエルシングルバレル100プルーフ(Jack Daniel's Single Barrel 100Proof)」はシングルバレルセレクトと同じく、貯蔵庫で最良の状態の樽のひとつだけを手作業で瓶詰めしたものです(加水はしています)。
違いはセレクトが47度・750mlと45度・700mlがあるのにたいして、こちらは50度・750mlで、相場価格は送料入れずに4,600円前後。セレクトとは数百円の違いなのでコストパフォーマンス的にもお得です(下記価格表参照)。
ちなみに、プルーフという単位はアルコールの強さの指標ですが、工業・ソフトウェア用語として使われるほか、「~を防ぐ」や「~に耐える」という意味で「ウォータープルーフ(耐水)」というような使われ方もします。
銘柄 |
通販販売店の 相場価格(税込) |
シングルバレルセレクト (47度・750ml) (45度・700ml) |
どちらも最安値では 4,400円前後 |
シングルバレル100プルーフ (50度・750ml) |
4,600円前後 |
プルーフの意味、アルコールの度数に使われた由来とは
プルーフの名詞としての意味は「証拠、証明」。単位に使われた由来は、アルコール度数を確かめる方法からきています。現代ではエチルアルコール度を%で計測できる酒精計がありますが、昔は簡易的な方法で計測されていました。
目安となったのは、銃弾の火薬を酒に浸した状態で着火する度数。それが「100プルーフ」として、酒を布に浸した後に火をつけてよく燃えるかどうかが調べられました。
火が着かない場合には「アンダープルーフ」と呼ばれ、よく燃えるものは「Proof(証明済み)」と呼ばれたんですね。
現代では度数表示が優先、米国ではプルーフ併記もOK
この単位、アメリカ合衆国のUSプルーフとイギリスやカナダなどのUKプルーフがあり、値が異なるのでちょっとややこしいです。
アメリカのUSプルーフはアルコール度数を2倍した値なので、度数は1/2に割ります。100プルーフは50度。イギリスなどのUKプルーフは度数を1.751倍した値となります。
ですから、アルコール100%はUSプルーフで200Proof、UKプルーフで175Proof。
ちなみに、世界で一番アルコール度数の高いお酒はウオッカ「スピリタス」でアルコール度数96%です。購入して挑戦している人のレビューには「口の中が燃える」「爆発」「食道と胃の弱い人は危ない」といった評価です(笑)。
現在、アメリカでは連邦規則集により、お酒のラベルには度数表示(%)が義務づけられていて、プルーフの併記も許されています。「ジャックダニエルシングルバレル100プルーフ」でも50%が併記されています。
イギリスでもEU標準の国際法定計量機関に従って、1980年からは蒸溜酒の度数表示がプルーフから度数表示に替わりました。
テイスティングレビューの評価
「ジャックダニエルシングルバレル100プルーフ」はもともとトラベル・リテイル(機内販売や空港免税店などでの販売)向けにリリースされた、250本限定の樽出しウイスキーでした。
人気が高かったため、以前は度数が47度だったのが50度に高められて再販されています。加水が少ない分、焦げたような香味が豊かで力強いコクがはっきり出ているのが特徴です。
一般的な評価は「この金額で味わいが楽しめる1本。普通のジャックとはやはり違います」「ジャックダニエル好きの夫へのプレゼントに。喜んでもらえました」など、愛飲家ならではの温かめのテイスティングレビューが載っています。
2015年にはジャックダニエル・シングルバレルのバレルプルーフ、カスクストレングス(65.85度・750ml)も発売されましたが、日本未入荷で終売しています。