ジャックダニエルシングルバレルセレクト 限定版は11月から
「ジャックダニエルシングルバレルセレクト(Jack Daniel's Single Barrel Select)」はスタンダードのほかに、限定ボトルシリーズ、100プルーフ、ライがあります。
今回はそのなかからスタンダードとセレクトプロジェクトからスタートした世界に5樽、各200本しかないという限定ボトルシリーズの種類の違い、特徴を紹介します。
限定版は2018年11月下旬に入荷予定ということで、予約販売が始まっています。記事中ほどに価格比較表もありますので、参照ください。
ジャックダニエルはバーボンウイスキーの定義を満たすと同時に、テネシーウイスキーの定義にこだわり、テネシーウイスキーとして販売されています。
バーボンは原材料となる穀物の51%以上にトウモロコシの使用が定義づけられています。このトウモロコシがバーボン特有の甘み成分を作るわけですが、一般的にトウモロコシの使用率は72~77%となっています。
しかし、ジャックダニエルでは80%の割合でトウモロコシが使用されているため、優しい甘味が特徴です。また、ウィスキーは蒸留直後、3m以上の深さのサトウカエデの木炭槽でろ過(チャコール・メローイング)されることでまろやかな酒質が生まれます。
スタンダードのブラック(Old No.7)と「シングルバレルセレクト」の違いは、製造方法は同じですが、後者は造られた樽の原酒同士を混ぜることなく、ひとつの樽から手作業で瓶詰めされていること。
しかも、ジャックダニエルのバレルハウス(樽貯蔵庫)は7階ほどの高さがありますが、その中でもいちばん条件が良いと言われる最上段エリアで熟成されます。
そこは気温の温度差が激しいために樽呼吸が促進され、熟成がより早く進みます。
銘柄 |
通販販売店の 相場価格(税込) |
シングルバレルセレクト (47度・750ml) (45度・700ml) |
どちらも最安値では 4,400円前後 |
マスターディスティラーセレクト (47度・750ml) |
10,800円 |
ウィメンズセレクト (47度・750ml) |
8,640円 |
メープル&メロウ (47度・750ml) |
8,640円 |
スパイシー&ビター (47度・750ml) |
8,640円 |
オーク&クリーミー (47度・750ml) |
8,640円 |
温かければ樽は膨張し、冷えれば収縮するという樽の特性を活かして、ホワイト・オーク由来の成分も原酒に溶け込んでいきます。
さらに、熟成は幾重にも樽が重ねられて貯蔵されるため、最上段エリアは天使の分け前と言われる樽から蒸発する原酒が、下の階の樽から集まってきやすいという環境でもあります。
定番の45度と47度の違いは?おすすめは47度
まずはスタンダードのお得な情報から。「ジャックダニエルシングルバレル」のスタンダードはオールドナンバー7に比べると酸味が強く、香りや味わいが深いのが特徴です。
45度と47度があり、どちらも最安値を探すと4,400円前後の価格ですが、47度のほうがアルコール度数が高いうえ、容量も多いのでおすすめです(価格表を参照)。
限定版は個性の違いを比較できる5種類
限定版の5種類はこちら。同じシングルバレルでも樽同士でブレンドされていないだけに、それぞれの樽の主張をはっきりと比較できるシリーズです。
「マスターディスティラーセレクト(樽No.3808 Master Distiller's Select)」
最高蒸溜責任者ジェフ・アーネット氏が選んだ1樽。特別な誕生日プレゼントに贈る方も多いですね。
「ウィメンズセレクト(樽No.3804 Women's Select)」
女性テイスターだけがセレクトした樽からボトリングされています。甘い芳香とクリーミーな甘みがありながら荒々しい辛口で、二面性をもつ風味が特徴です。
「メープル&メロウ(樽No.3807 Maple & Mellow)」
香りの甘さが際立ったバレルが厳選されています。メープル感が強く、アルコール感はやわらかめ。甘味を感じるハイボールが好きな方向けです。
「スパイシー&ビター(樽No.3811 Spicy & Bitter)」
香りが甘くやわらかですが、ピリッとしたスパイシーさに塩気を感じさせるドライな樽が選ばれています。
「オーク&クリーミー(樽No.3810 Oak & Creamy)」
ホワイト・オーク由来の樽香が前面に出たタイプをセレクト。豊かな甘みとともに、ウッディな旨みとコクを楽しみたい方向けです。