ジェムソン終売の12年スペシャルリザーブとは
ジェムソン銘柄で終売となったものの、通販ではまだわずかに在庫があり、ファンからは支持を集める12年スペシャルリザーブ・セレクトリザーブ・ゴールドリザーブについて特徴や風味を紹介します。
「ジェムソンアイリッシュウイスキー」はアイルランドのコーク郊外にあるミドルトン蒸留所が造っています。
所有するのはペルノ・リカール社の子会社であるアイリッシュ・ディスティラーズ社です。
「ジェムソン12年スペシャルリザーブ(Jameson 12 Years Old Special Reserve)」はジェムソンでも貴重な熟成物。スタンダードのジェムソンが4年熟成ですから、まさに別格ボトルです。
12年スペシャルリザーブの特徴・度数・価格
12年熟成はオロロソシェリー樽で行われるため、コクのある木香やスパイス、シェリーの後味が特徴となっています。
もともと3,000円を切る価格で販売されていましたが、現在は通販やオークションなどでは価格が高騰。
40度で700ml・1000ml(並行輸入品)があり、容量に関係なく通販での最安値は7,000円ほどなので、1000mlを購入したほうがお得ですね。
ちょっと高価ですが、12年熟成のジェムソンはなかなか飲めないので、在庫に余裕のあるうちにジェムソンファンなら抑えておきたいところですね。
12年の後継として登場したセレクトリザーブ
12年スペシャルリザーブの終売とともに後継として登場したのが、ノンエイジの「ジェムソンセレクトリザーブ(Jameson Select Reserve)」。
後継ですが、特徴が違います。こちらはひとことで言えば、樽の焦がし加減が特徴的で、ゆっくりとした加熱で内面をトーストしたシェリー樽が使われているんですね。
ところが、2014年の春に登場したと思ったら、2016年秋にあっけなく終売。というのも、名前を変えて現在、「ジェムソンブラックバレル(Jameson Black Barrel)」に変更となっているからです。
ジェムソン銘柄 |
通販販売店の最安値価格(税込) |
12年スペシャルリザーブ (40度・700mlと1000ml) |
7,000円ほど |
ジェムソンセレクトリザーブ (40度・700ml) |
9,500円ほど |
ゴールドリザーブ (40度・700ml) |
7,400円ほど |
ディコンストラクテッド・シリーズ ラウンド ライヴリー ボルド (40度・1000ml) |
5,500円 |
ブラックバレルにリニューアル、旧ボトルと飲み比べる人も
ネットでセレクトリザーブを検索するとブラックバレルが出てきます。セレクトリザーブとしては通販での在庫が少なく、40度で700mlで最安値は9,500円ほど。
特徴はブラックバレルと同じ路線ですが、旧ボトルを飲み比べてみたいという方には人気があるようなので、在庫があるうちに興味のある方はチェックしてみてくださいね。
ゴールドリザーブはブレンドの妙を楽しむお酒
ちょっとややこしいですが、このほかに「ジェムソンゴールドリザーブ(Jameson Gold Reserve)」という銘柄もあります。
こちらはバーボン樽とシェリー樽、ヴァージンアメリカンオーク(新樽)の三種類の熟成樽が使われています。三種類も派手に使っているからゴールドなんでしょうね(笑)。
ヴァージンアメリカンオークは他の「ジェムソン」ウイスキーには使われず、ゴールドリザーブのためだけに使われたとか。
こちらもノンエイジながら、長期熟成の原酒と若いウイスキーを少量ブレンドして独自の味わいを造り出しています。40度・700mlで最安値は7,400円ほど。
免税店向け限定「ディコンストラクテッド・シリーズ」
ジェムソンにはこのほか免税店向けにリリースされた限定品「ディコンストラクテッド・シリーズ(Jameson Deconstructed Series)」があります。
ディコンストラクテッドとは「分解、解体」という意味。ファッション業界でも使われていて、従来の構築に対する考え方を否定して新しい価値観を提示するという意味のようです。
このコンセプトに沿って、今までのジェムソンの造りから分解、解体された実験的なアイテムとして3つの銘柄がリリースされました。いずれも40度・1000ml。
「ジェムソン ラウンド(Jameson Round)」
バージン・アメリカン・オーク樽、バーボン樽、シェリー樽の組み合わせで熟成。フルーティで甘く、スパイシーな香りが特徴です。
「ジェムソン ライヴリー(Lively)」
軽いタッチのグレーン・ウィスキーのような味わい。柑橘系に華やかな風味が感じられます。
「ジェムソン ボルド(Jameson Bold)」
ポットスティルで蒸留されているので、香ばしさが特徴。
このほかのレアボトルについては、ヤフオクも入っているオークション情報を載せておきますので、チェックしてみてください。