キティ・赤ワインがベースのカクテルの言葉の由来は
カクテルで女性に人気の「キティ」について、言葉の意味や度数、作り方を紹介します。
お酒に弱い方が「居酒屋で頼んでみたらおいしかった」という理由から、赤ワインベースで自宅で簡単につくれるこのロングドリンクが人気のようです。
お酒のネーミングにはよくあることですが、キティの意味にも諸説あります。まずは「子猫(kitten)」が由来とする説。アルコール度数が低くて飲みやすいため、「子猫がなめるほど飲みやすい」とか、「はじける泡の様子が落ち着きのない子猫に似ている」といったことが語源ではないかというものです。
また、英語圏では「キャサリン」という女性を「キティ」の愛称で呼ぶことから、それが由来とする説もあります。いずれにしても、お酒のアルコール度数が低く、飲みやすいという意味が含まれているようですね。
レシピと作り方、度数は?
キティの標準的なレシピはシンプルで、用意したグラスの大きさに対して赤ワインとジンジャエールを1:1の割合で入れるだけ。氷はお好みですが、水っぽくなるのがイヤな方は氷なしでボトルを冷やしておくといいですね。
このカクテル、赤ワインとジンジャエールになにを選ぶかで、風味はかなり変わります。甘口がお好みなら赤ワインは軽めを選び、ジンジャエールも甘口タイプを使います。
辛口がお好みなら、ジンジャエールで辛味を調整しましょう。ジンジャーエールは甘口から辛口、激辛までバリエーションがあるので調整しやすいと思います。数種類をそろえて飲み比べてみるのも楽しいですね。
赤ワインのアルコール度数はビールやチューハイよりも高く14%前後になっています。14%の場合はジンジャーエールで割るのでちょうど半分の7%になります。
ノンアルコールワインでもつくれる!
甘口にすると飲みやすいですが、カクテルはあとから急に効いてくることが多いので注意してください。また、自分でつくるときにはレシピをもとに、自分が飲みやすい分量、おいしいと感じる分量で調整しましょう。
アルコール度数を低くしたければ、ジンジャーエールを多めにするのもいいですね。ノンアルコールワインもありますから、それでつくることも可能です。
ミッフィーなど関連カクテルもいろいろ
キティのベースや割材をちょっと変えると、べつのカクテルになります。たとえば、ベースの赤ワインを白ワインに変えると「オペレーター」というカクテルに。
カクテル名 |
材料 |
分量 |
キティ |
赤ワイン ジンジャエール |
1:1 |
オペレーター |
白ワイン ジンジャエール |
1:1 |
カリモーチョ |
赤ワイン コーラ |
1:1 |
ローザ・ロッサ |
アマレット・赤ワイン ジンジャエール |
30ml・60ml・30ml |
また、オペレーターと同じ白ワインとジンジャエール割の「ミッフィー」というカクテルもネット情報で見かけますが、まったく同じものか、オリジナルカクテルなのかは不明です。
でも、オリジナルならオペレーターに少しほかの材料が入っている可能性もあります。いずれにしてもオペレーターが正式名称なので、自分で造るのは問題ないとしても、Barのオーダーではオペレーターで頼んだほうが間違いありません。
このほか、赤ワインベースでコーラで割れば「カリモーチョ」というカクテルに。スペイン発祥でおなじみのサングリアと同様、広く親しまれています。
また、キティの原料に杏(アンズ)の核を原料としたアマレットリキュールを加えて作ると「ローザ・ロッサ」というカクテルになります。
基本レシピはグラスに氷を入れたら、アマレット30mlを入れて赤ワイン60ml、続いてジンジャーエールを30ml注いでステアします。アマレットの濃厚な風味がお好きな方におすすめです。