マッカラン1824コレクションとはなにか、その特徴は
ザ・マッカランには「1824コレクション(The Macallan 1824Collection)」のブランドがあり、ゴールド・アンバー・シエナ・ルビーというカラーの違いがあります。その特徴をレビュー評価とともに紹介します。
この1824シリーズにはマッカランのオフィシャルボトルで、熟成年数表示ボトルとは違う視点で発売されたノンエイジのボトルです。
1824の数字の意味はマッカラン蒸留所が設立された年。シリーズのコンセプトはマッカラン蒸溜所が昔から変わらず大切にしているシックス・ピラーズ(6つの柱)に関連しています。
熟成された天然色で色分けされた新しいコンセプト
1.スペイサイドでの最小ポットスチル蒸溜
2.樽の徹底管理
3.再蒸溜した蒸溜液の16パーセントしか使用しないこだわり
4.樽と歳月が生み出す天然色
5.長年の経験と勘をもつ職人技
6.マッカランの歴史を物語るイースターエルキーハウスのロゴラベル
コレクションはこのうちの「天然色」と「樽へのこだわり」にフォーカスして造られています。シェリー樽と天然色にこだわったオールシェリー100%。
アメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成されていて、熟成年数が短いものから順に、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーというように色が濃くなっています。
樽由来の色味の違いをそのままボトリングして、4種類の特徴を表現しているんですね。通販のレビューからテイスティングされた方々の評価や、銘柄の価格を調べてみました。
ゴールドの評価は12年と比べると優劣が半々
「1824ゴールド(Gold)」は英国とカナダのみの販売ということですが、ネットでは並行輸入品で購入が可能です。価格(税込)は最安値で6,500円ほど。
マッカランなので口コミもそれなりの水準ですが、マッカラン12年と比べてどうかという感想が多いようです。つまり、12年を飲み慣れている方の視点からすると、優劣は半々といった評価。
高評価では「マッカラン12年と比べて、香り、味ともにバランスが取れている」「フルーティでいろいろな香りがします」「飲みやすいスムースで綺麗なマッカランといった感じ」。
ですが、12年の方が美味しいという感想を持つ方からは「これは何となく微妙な位置のような気がする」「ちょっと辛口。その時の気分で刺激がほしいときに飲みます」「マッカランという先入観がなければごく普通」といったレビューが。価格と対比して好みが分かれる味というところでしょう。
アンバーはコストパフォーマンスもよく、プレゼントにも
「1824アンバー(Amber)」はファースト・セカンドフィルスパニッシュ&アメリカンオークシェリー樽が使われています。
価格(税込)はあくまでも記事アップ日の最安値ですが7,100円ほど。
アンバーとは琥珀色のことですが、このボトルの評価で高いのは香りと色の美しさ。カラメル着色をせずにこの色を出せるのはマッカランならではですね。
一般的な口コミでは「独特の木の香りを気に入っています」「香り豊かで味も上品」「口当たりがよく、香りがいいスコッチらしいスコッチ」など、ゴールドより高い評価が見られます。
ちたみに、このクラスから上はウイスキー好きな方へのプレゼントに選ぶケースも増えています。ゴールドとあまり違わない価格なのでおすすめです。
シエナはマッカラン上級者向け
「1824シエナ(Sienna)」はスパニッシュオーク樽とアメリカンオーク樽のシェリー酒熟成樽のうち、いずれもファーストフィルだけを使ったタイプ。
シエナは黄褐色を意味していて、価格(税込)は記事アップ日の最安値で1万円ほどになります。口コミではマッカランの上位ブランドを飲み慣れている方がレビューを寄せています。
「マッカラン上級品に近い味と香りを手軽に楽しめるが、上級品の味わいと比べると若干のちぐはぐさが残る」というように、あくまでも上のクラスのブランドから見るとちょっと違うかなという印象のようですね。
ちなみに、「1824ルビー(Ruby)」はファーストフィルスパニッシュシェリー樽使用。価格相場(税込)は記事アップ日の時点で2万1,000円ほどですが、今日現在、見当たらないようです。
2018年に完成したマッカラン新蒸溜所のアルコール生産能力は、年間1,500万リットルでスコットランドのモルト蒸溜所の中では最大規模となりました。手軽な価格で銘酒が入手できるようになったらうれしいですね。
Amazon、楽天、ヤフーショッピングにない場合は、ヤフオクも入っているオークファンの旧ボトル情報も載せておきます。