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オールドパーシルバー・12年との味の違いや特徴、ハイボールなど

オールドパーシルバー・12年との味の違いや特徴、ハイボール

「オールドパーシルバー(Old Parr Silver)」と12年との味の違いや特徴、メーカー推奨のハイボールの作り方などを紹介します。

 

オールドパーシルバーはMHDモエヘネシーディアジオ社のブレンデッドスコッチウイスキーです。

 

オールドパー12年との違いは年数表記のないノンエイジであること、マイナス6℃のチルフィルターが使われている点にあります。

 

チルフィルターとはスピリッツを約1℃まで冷却して、金属や紙のフィルターを通過させることでウイスキーが濁って見える成分を取り除く行程です。

 

クラガンモア蒸留所の画像
キーモルトを製造するクラガンモア蒸留所
photo credit: Guillaume Capron Distillerie de Cragganmore via photopin (license)

この濁って見える成分が一般的には「雑味」と言われるもので、不純物と表現されたりします。

 

オールドパーシルバーの場合はマイナス6℃でチルフィルターをかけているわけですから、かなり雑味が取り除かれているわけですね。

 

ちなみに、近年はチルフィルターとは反対の「ノンチルフィルター」を売りにするウイスキーやジンが多くあります。

 

ノンチルにすると「雑味が多く残る」わけですが、雑味こそウイスキー本来のうまみだとする考え方は根強くあり、ありのままの味が好きな人はノンチルを支持しています。

あえてチルフィルターで勝負したオールドパーシルバー

その意味ではオールドパーシルバーは万人受けする路線を狙っているわけですが、ノンチル派の方からすればクセがない平坦な味に感じてしまうかもしれません。

 

ちなみに、メーカーがチルフィルターを使った根拠は、かつてスコットランドを襲った大寒波の冬の夜に由来があるとか。

 

蒸留所の外にオールドパーの樽を置き忘れたところ、極寒の中で冷やされることでまろやかな味わいになっていたため、その味を再現したとのことです。

 

原酒不足でどのメーカーもノンエイジウイスキーを出すようになりましたが、一般的なノンエイジと比べて「マイナス6℃のチルフィルター」はオールドパーシルバー独自の路線でおもしろいですね。

 

吹雪の中の女性の画像

12年とシルバーの違い・メーカー推奨のハイボールとは

オールドパー12年はスモーキーですが、シルバーは12年に比べるとスモーキーさが抑えられています。

 

さらに、あっさりしたスペイサイドモルトを中心にブレンドされていると思われるようなフレッシュで甘い香りになっていて、12年の重さはありません。

 

メーカー推奨のおいしい飲み方は、オールドパーシルバーを冷凍庫でキンキンに冷やしておいて、ウイスキー1・ソーダ3のハイボールで楽しむこと。

 

その前にストレートでクセのなさを確かめてみてくださいね。

オールドパーシルバーの価格とレビューの評価

オールドパーシルバーはアルコール度数40度・750ml。

 

定価の目安となる日本での販売元であるMHDモエヘネシーディアジオ社の希望小売価格は3,000円(税抜)。

 

参考までに通販最安値で2,400円前後(記事アップ日の価格)にとどまっているので、まだお得に購入できる銘柄です。

 

一般的な評価からまずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。

 

「癖や香りがないと駄目だという人には物足りないかもしれません」

「あっさり味です」

 

支持するレビューは以下の通りです。

 

「ソーダ割りには最高。オールドパーであってオールドパーでない味わい」

「まろやかで鼻を抜ける香りがあり、病みつきになる感じで良い」

「オールドパーのあのなんとも言えない香りが有ります」

「コスパの優れた味」

 

オールドパーであってオールドパーでないというのが的を得ている感じですね。まろやかさ、飲みやすさ重視の人にこそ、おすすめしたい銘柄です。