「Qトニック トニックウォーター(Q Tonic Tonic Water)」はニューヨーク・ブルックリンに本社を置く飲料メーカー「Qドリンク社(Q Drinks)」が製造しています。
Qドリンク社はプロ向けにこの本格派トニックウォーターの製造をはじめたのを皮切りに、ジンジャーエール、ジンジャービアー、コーラを発売しています。
「Qトニック」の原材料はピュアウォーターと有機栽培アガべ(agave)、苦味料(キナ抽出物)、レモン果汁。アガべとはテキーラにも使われる、リュウゼツラン(竜舌蘭)とも呼ばれる多肉植物の一種なんですね。
見た目はアロエに似た大きな植物です。メキシコを中心に分布が広がる植物で約250種類以上あるといわれています。
ちなみに、テキーラに使用が許されているのは「アガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)」という品種のみです。
使われるのは葉先を切り落とした球状の茎部分で、パイナップルにそっくりなため、テキーラ業界ではこれをスペイン語でパイナップルという意味の「ピニャ(Pina)」と呼びます。
ピニャを蒸して糖分を引き出して絞り、発酵させたアルコールはプルケと呼ばれます。これはメキシコの伝統的なアルコール度数4パーセント前後の白いお酒。
それを蒸留したものがメスカル(Mezcal)で、法律で定められた手法で製造したメスカルだけがテキーラと呼ばれます。
また、アガベの樹液は甘味料としても使われます。蜂蜜より甘くて粘り気も少なく、砂糖の1.4から1.6倍の甘さを持つと言われています。
「Qトニック トニックウォーター(Q Tonic Tonic Water)」の特徴は、人工甘味料を使用せず、有機栽培アガベの甘みのみで仕上げている点です。ちなみに、Qドリンク社のQコーラなどにもアガベは使われています。
さらに、苦味成分としてペルー産キナの樹液(キナ抽出物)が使われています。キナ抽出物に関しての解説はこちら>>>「フィーバーツリープレミアムトニックウォーター」
プロ向けに開発されたとあって、香りは少し弱めでプレミアムジンと合わせることを想定したような炭酸が繊細に響いてきます。
味の前面にキナの苦みを押し出さないバランスになっていますが、飲んだあとにだんだん苦みの重みがすっしりと主張してきます。
有機栽培のアガべが効いているためか、後味にしつこい甘さが残らないのも特徴。ボトルには白いシルエットでキナ抽出物の原料となる、アカキナノキの花と葉が描かれています(原料そのものは木の皮の樹液)。
瓶のふたを開けてみるとふたの王冠裏にも同様のイラストがあしらわれていておしゃれです。