ロイヤルサルート21年の種類・陶器の色違い「赤緑青白ボトル」の見分け方は?
「ロイヤルサルート21年シグネチャーブレンド(Royal Salute 21years old Signature Blend)」はシーバス・ブラザーズ社(ペルノ・リカール社傘下)が造っている陶器ボトルのブレンデッドウイスキーです。
フラッグシップアイテムだった21年が、2019年秋より名称とデザインを刷新しています。
それによって、以前生産されていた赤、緑のボトルは生産中止となり、緑ボトルは「ローヤルサルート21年モルトブレンド(Royal Salute 21 Years Old The Malt Blend)」となりました。
こちらは21年以上熟成のモルトウイスキーだけを21種類以上ブレンドしているのが大きな特徴です。
これまでの「ロイヤルサルート21年」なら、赤色、緑色、青色の3つのボトルは味や香りともに中身はすべて同一のものでしたが、ちょっとややこしくなりましたね。
白ボトルはブレンデッドグレーンの別物
2019年のリニューアルとともに登場した白ボトルは「ローヤルサルート21年ブレンデッドグレーン(Royal Salute Blended Grain Scotch Whisky)」。
おもにアメリカンオーク樽で熟成した21年以上のグレーンウイスキーだけがブレンドされた数量限定品です。
冷却濾過を行わないノン・チルフィルタード製法と46.5度という高めのアルコール度数により、原酒に近い味わいを楽しめます。
赤緑青白ボトルの度数・容量・特徴・定価・通販最安値価格
ロイヤルサルート21年の色違いによるいくつかの種類の見分け方、定価の目安となる参考小売価格(2019年)、さらに記事アップ日(2020年9月24日)の通販最安値価格(時期によって価格変動あり)を紹介します。
ロイヤルサルート21年 銘柄 |
色の違い |
参考小売価格 |
2020年9月24日の通販最安値 |
特徴 |
21年旧ボトル (Royal Salute 21years old) 40度・700ml |
赤・緑・青 |
18,900円(税別) |
1万円ほど (税込) |
21年熟成のモルトとグレーンウイスキーをブレンド |
シグネチャーブレンド (Royal Salute 21years old Signature Blend) 40度・700ml |
青 | 18,900円(税別) |
9,000円ほど (税込) |
21年熟成のモルトとグレーンウイスキーをブレンド |
モルトブレンド (Royal Salute 21years old The Malt Blend) 40度・700ml |
緑 | 21,000円(税別) |
15,000円ほど (税込) |
21年熟成のモルトウイスキーだけをブレンド |
ブレンデッドグレーン (Royal Salute Blended Grain) 46.5度・700ml |
白 | 20,000円(税別) |
18,000円ほど (税込) |
21年熟成のグレーンウイスキーだけをブレンド(限定品) |
やはり、旧ボトルが税込で1万円ほどと値上がりしています。並行輸入品や販売店によっては数少ない販売店がもう少し安い価格となっていますね。
白ボトルのブレンデッドグレーンは、限定品だけに参考小売価格以上という価格の販売店もあります。興味のある方はお早めにご検討ください。
ロイヤルサルート21年シグネチャーブレンドのレビュー評価
リニューアルしたロイヤルサルート21年シグネチャーブレンドの一般的な評価から、まずはマイナス評価を指摘する感想をあげてみます。
「陶器ボトルなのでどれくらいのウィスキーが残っているのか分からない」
「18年物のシーバスリーガルのほうがいい。過剰なパッケージングへの対価を支払ったように感じる(英国)」
「おいしいが飲みすぎると頭痛がする。価格は少し高すぎる(英国)」
「普通の味で私の味覚に合わなかった。費用に静かに失望(英国)」
支持するレビューは以下の通りです。
「大変芳醇な香りで、飲み心地も甘みの中にスッキリ感があり、高級感が感じられる」
「ジョニーウォーカーブルーラベルに匹敵する飲みやすさと美味さ。酒は強くないが、ロイヤルサルートはかなり飲んでも悪酔いしたことがない」
「素晴らしく滑らかで複雑。ゲスト用に箱を開けるのも楽しみ。ボトルとパッケージデザインを愛する者として、高い価格がこれに見合う価値があると感じる(英国)」
「美しいパッケージと素敵なボトル。ウイスキーは本当に素晴らしく、上質で滑らか。ロックがおすすめ(英国)」
「素晴らしいオレンジのフルーティーさと美しい仕上がりが見事。すべてのアロマは統合されていて21年の成熟をよく表している(ドイツ)」
それなりの価格のため、口に合わないと感じた人は高すぎるという評価になり、この味に満足という人はパッケージも含めてこの価格に納得しているようです。
記事アップ日(2020年9月24日)の価格ですが、日本ではシグネチャーブレンドが参考小売価格の半値以下なので昔からのファンの方、ずっと飲みたいと思ってきたという方には今が購入の狙い目かもしれませんね。
ローヤルサルートの意味、色の由来とは
このウイスキーはもともと、1953年6月に現英国女王エリザベス二世の戴冠式を祝してつくられた特別なウイスキーでした。
「ローヤルサルート」の意味は、英国海軍が王室に敬意を表して撃ち鳴らす「皇礼砲」のことなんですね。
王礼砲は儀式によって何発打つか数がきまっており、エリザベス二世の戴冠式では空砲を21回鳴らしたことが由来となり、シーバスブラザーズ社では熟成年数を21年としています。
色が3種類あるのは、エリザベス2世の戴冠式の時に使われた王冠を彩る宝石の色を象徴していて、青はサファイア、緑はエメラルド、赤はルビーだそうです。
ロイヤルサルート21年とシーバスリーガル
ロイヤルサルート21年とシーバスリーガルはどちらもシーバス・ブラザーズ社が製造していて、シーバスリーガル21年もあることから、どちらも味が似ているのでは?という人もいますがまったくの別物です。
ロイヤルサルート21年のキーモルトはシーバスリーガルのキーモルトでも有名なスペイサイドモルトの「ストラスアイラ」。
さらに、同地域でストラスアイラの第2蒸留所として建設された蒸留所の「グレンキース」、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏が留学中に働きながら蒸留の知識、経験を積んだ場所としても有名な「ロングモーン」など。
ロイヤルサルート21年はストラスアイラの特徴がよく出ていると言われ、フローラルで華やかな香りが特徴です。
シーバスリーガルより甘みが少ないと感じる方もいるかもしれませんが、上品でやわらかな柑橘系の香りが楽しめます。
発売当初は記念限定品として発売されましたが、その後も人気が高かったため、販売が継続されて、現在では世界100か国で販売されるプレミアムブレンデッドウイスキーとなっています。
独特の陶器ボトルはウェイド・セラミック(Wade Ceramics)社製のフラゴンと呼ばれる陶器。フラゴンとはおもに柄・ふた・口付きの細口瓶や、ワインを売る大瓶を意味します。