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桜尾ジンの種類 リミテッドやハマゴウとの違いや評価・ボタニカルは?

桜尾ジンの種類 オリジナルとリミテッドやハマゴウとの違い

「桜尾ジン(SAKURAO GIN)」は広島県廿日市市桜尾(はつかいちしさくらお)の中国醸造が造っているクラフトジンです。

 

銘柄は「桜尾ジンオリジナル(Original)」「桜尾ジンリミテッド(Limited)」「ハマゴウ(Hamagou)」の3種類。

 

広島県産のフレッシュなボタニカルにこだわっているという点では同じですが、使われているボタニカルの種類、品数、産地に細かな違いがあります。

 

クロモジ(黒文字)の画像
Kuromoji クロモジ(黒文字)

リミテッドは広島産山海ボタニカル、ハマゴウはハーブが特徴

桜尾ジンオリジナルは広島の柑橘類など9種類に伝統的なジンの原料ジュニパーベリーなどを4種類、さらに桜の花という計14種類がボタニカルに使われています。

 

リミテッドはジュニパーベリーも含めてボタニカル17種すべてが広島産。桜の花、クロモジ(黒文字)、木の芽、牡蠣殻、本わさび、青紫蘇、ジュニパーベリーリーフというように、山と珍しい海のボタニカルです。

 

さらに、ハマゴウは銘柄名にもなっているハマゴウ・ローズマリー・不知火(しらぬひ)・ラベンダー・緑茶・スペアミントが広島産のほか、ジュニパーベリーなど6種類、計12種類が使われています。

それぞれの価格と風味の評価

桜尾ジン(47度・700ml)

通販販売店の最安値価格(税込)

 オリジナル

2,000円ほど

リミテッド

5,500円ほど

ハマゴウ

2,800円ほど

桜尾ジンシリーズのいずれもアルコール度数47度で700ml。

 

あくまでも記事アップ日の価格ですが、最安値(税込)はオリジナルが2,000円、リミテッドが5,500円、ハマゴウが2,800円ほどです。

 

一般的な評価では手頃なオリジナルが一番人気で、「味も香りも季の美や和美人に引けを取らない」「タンカレーをさらに爽やかにした感じ」などの感想があります。

 

牡蠣の画像

リミテッドも評価は高いものの、ボタニカルに牡蠣殻を使っているという情報が先入観になってしまう方も。

 

その結果、飲みながら「いろいろ考えてしまう」「牡蠣の香りをかすかに感じたら、オリジナルのほうが好きかも」というように好みが分かれる傾向があります。

 

ハマゴウの評価では香りに特徴があるため、「リミテッドが好きでこちらも購入したけれど、まったく別なモノ」というように、これもまた好みの問題。

とはいえ、ハマゴウを支持するレビューには「広島県内での評価は高いです。ジュニパーベリーの柔らかい香りと原酒の相性がとてもいい」との感想もあります。

 

使われているジュニパーベリーがオリジナルとは違うという情報もあるようですが、調べた限りではそのあたりは明らかにはされていません。いずれにしても、3種類とも別物という認識で飲んだほうが戸惑わずに済みます。

広島産ボタニカルの特徴

リミテッドに使われているクロモジ(黒文字)はクスノキ科の落葉低木。日本原産のアロマとも言われる清々しい森の香りが特徴です。

 

葉枝を蒸留すると香油となり、石鹸、入浴剤などの香料に使われます。枝の上品な見た目と香りから、高級和菓子では根元に皮を残したクロモジの楊枝がよく使われます。

 

ハマゴウ(浜栲)の画像
Hamagou ハマゴウ(浜栲)

 

さらに、特徴的な牡蠣殻は蒸留所からほど近くの海域で育った牡蠣だとか。これでほんのりソルティーな風味が加えられています。

 

ハマゴウに使われている「不知火」は酸味が少なく、際立つ甘みが特徴の果実。デコポンは不知火の種類なんですね。

 

ハマゴウ(浜栲)は砂浜などに生育する海浜植物です。厳島神社でも有名な宮島の浜辺に自生するハマゴウの花が使われています。

 

清涼感のあるハーバルな香りは平安時代には香としても親しまれたそうです。