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シュウェップス トニックウォーター・定番人気の瓶250ml

「シュウェップス トニックウォーター(Schweppes Tonic Water)」は日本で販売されているものに2種類があります。

 

今回紹介するキナ抽出物が入っていないタイプと、キナ抽出物が入っているタイプ「シュウェップス インディアントニックウォーター(Schweppes Indian Tonic Water)」です。

 

日本では長らくキナ抽出物を入れずに、代わりの苦味成分や香りをつけた瓶250mlタイプが販売されてきました。この味に慣れている人はこちらのほうがいいという方もいますね。

 

 

シュウェップス社の歴史は旧西ドイツ生まれの創業者、ジャコブ(ヤコブ)・シュウェップに始まります。

 

スイスのジュネーブで技術の高い時計技師として成功した彼は、発明家としてもさまざまな実験や研究に取り組み、炭酸の研究にも興味を持ちました。

 

炭酸水の発明は1769年、イングランド人のジョゼフ・プリーストリーが最初と言われています。彼はイングランドのリーズにある醸造所で、ビールの大桶の上に水の入ったボウルをつるしておくと水に二酸化炭素が溶け込むことを発見。

その後、論文を発表して、石灰岩に硫酸をたらして二酸化炭素ガスを発生させ、ガスをボウルの中の水に攪拌して溶かし込む方法を推奨しました。

 

その後、ジャコブ・シュウェップは独自の手法によって炭酸水を作り出す「ジュネーブ システム」という機械を開発。炭酸ミネラルウォーターの製造に成功します。

 

彼は1783年にジュネーヴでシュウェップス社を創業。その後、事業拡大のため会社をロンドンに移転して、ソーダウォーター、レモネードを発売して英国王室に製品が提供されます。

 

Geneva ジュネーブ
Geneva ジュネーブ

 

1837年になり、シュウェップスブランドはヴィクトリア女王により英国王室御用達のソーダメーカーとして認定されます。

 

1851年にはハイドパークで開催された第一回ロンドン万国博覧会に招待され、期間中に100万本の水とレモネードを販売。

 

このとき会場に設置したシュウェップスの噴水がブランドのトレードマークとなり、今のロゴマークとして受け継がれています。

 

fountain 噴水
fountain 噴水

 

「シュウェップストニックウォーター」の誕生はしばらくあとの1870年代。この頃から規模の拡大とともに世界規模の炭酸飲料ブランドとなります。現在は地域や国によって製造者が異なっています。

 

アメリカではドクター・ペッパー・スナップル社、イギリス、アイルランド、ブラジル、香港、ニュージーランド、ルーマニアではコカ・コーラ社が製造・販売を担当、ポーランドではペプシコ社が製造しています。

 

日本では日本ソフトドリンク社(当時は表記がシュエップス)、アサヒビール、UCC上島珈琲を経て、現在は日本コカ・コーラが製造・販売しています。

 

 

トニックウォーターの好みは、炭酸、苦味、甘さの強さ、それらのバランスなど個人差が大きいですが、炭酸が強めでキレがあり、甘み・酸味・苦みのバランスがとれているというのが平均的な評価ですね。

 

原材料名は果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、苦味料。100gあたりのカロリーは36kcal。値段もリーズナブルで購入しやすいので、気軽にジントニックが楽しめます。