スカイダイビングカクテルは日本でのコンペの優勝作品
「スカイダイビング(Sky Diving)」はラム酒をベースに、ブルーキュラソーとライムジュースをシェークした日本生まれのカクテルです。
誕生は1967年10月。大阪でバーテンダーをしていた渡辺義之さんが全日本バーテンダー協会(ANBA)のカクテル・コンペティションで優勝したときの作品なんですね。
その頃、ブームになり始めたスカイダイビングに着想を得て、「カクテルの中に青い大空をイメージした」と言われています。
スカイダイビングのレシピとアルコール度数
スカイダイビングの分量は以下の通りです。材料の上から順番に3:2:1の比率です。すべてをシェークして、カクテル・グラスに注ぎます。
ホワイトラム1/2
ブルーキュラソー1/3
ライムジュース 1/6
アルコール度数は一般的なホワイトラムが40度、ブルーキュラソーが20度、全体量が60mlとすると、レシピ通りなら約27度という計算になります。けっこう強いお酒です。
女性におすすめという紹介もあるようですが、お酒に強くない女性に勧めるなら、ラムの分量を控えめにしてライムジュースが多めのレシピがいいかもしれません。
作り方の注意点
作り方には注意点が2つあります。まず、本来のレシピにこだわるなら、コーディアルタイプが指定されています。コーディアルは季節のハーブやフルーツを生のままシロップに漬け込んだ濃縮ドリンク。
生のライムを絞ったものと違って甘いですね。スカイダイビングにはブルーキュラソーの甘みも入りますから、酸味の効いたさっぱり風味がいい人は砂糖不使用のストレートジュースや絞った生のライムだけでもいいかもしれません。
また、ライムジュースの代用としてレモンジュースを使うと少し色が濁ってしまい、せっかくのきれいなブルーが出ませんのでご注意を。味もライムの微妙な苦味が味わえなくなります。
初心者でも屋内でスカイダイビング体験ができる時代
ここからはちょっと小話。スカイダイビングは航空機を使い、高度1,000mから4,000m程度の空から自由落下(フリーフォール)、パラシュートで着地するスポーツです。
落下中のスピードは時速200kmに達すると言われますが、2012年にはオーストリア人の元兵士、フェリックス・バウムガルトナーさんが桁違いの「超音速スカイダイビング」を成功させました。
米ニューメキシコ州の上空、約3万9000メートルからダイビング、最高落下速度はなんと約1340キロとなり、史上初めて音速の壁を超えたんですね。
近年では気軽にできるインドアスポーツにもなっています。ご存知の方も多いと思いますが、埼玉県越谷レイクタウンの「Fly Station(フライステーション)」。
こちらはウィンドトンネルと呼ばれる民間人用垂直型風洞装置を利用して、屋内でスカイダイビングが楽しめる日本初の施設です。
下が紹介記事ですが、ギフトとしてもプレゼントできるんですね。
これから新しいことに羽ばたきたい、自分を変えたいというとき。
このカクテルに背中を押してもらって一歩前に進めたら、思い出のカクテルになるでしょう。親しい人を励ましたいときにも使えますよ。