スターオブボンベイ・サファイアにボタニカル2種を追加、約1.5倍の蒸留
「スターオブボンベイ(Star Of Bombay)」はイギリスのボンベイ・スピリッツ社が製造しているプレミアムジンです。
プレミアムジン「ボンベイサファイア」で使用する10種類のボタニカルに、2種類のボタニカル「イタリア産ベルガモット」「エクアドル産アンブレットシード」を追加。
さらに、通常の約1.5倍の時間をかけて蒸留することで、新鮮な柑橘感と上品で繊細な後味を実現しています。
ベルガモット(Bergamot)はイタリアでは18世紀初頭から栽培されてきた柑橘類。
柑橘系の香りをつける紅茶「アールグレイ(Earl Grey)」に使われるほか、香水やコロンになくてはならないボタニカルとして知られています。
アンブレットシード(Ambrette seed)はアンブレットの種です。
アンブレットとは熱帯アジアが原産の植物で、日本でも南西諸島に自生しているんですね。
ムスクマロウやジャコウアオイという別名のとおり、種子はムスクに似た妖艶な甘い香りを放ちます。
この香りが加わっているため、ボンベイサファイアよりも柑橘やジュニパーの香りが穏やかで、ジン特有のクセがなく繊細な味に感じられます。
価格とレビューの風味評価・タンカレー派でもいけるジン
スターオブボンベイはアルコール度数48度・750mlで、今日現在の最安値(税込)は3,200円前後。並行輸入品1000mlもあります。
一般的な評価からまずはマイナスを指摘する感想。「香りや口に広がる複雑な味わいは、とても素晴らしいですが、塩味が私にはムリ」というもの。
とはいえ、塩気を指摘しているのはこの方だけなので、感じ方の差なのかも。
ボンベイサファイアなら約2本買える価格ですが、支持する感想は多く、星の数はアマゾンで4る、楽天では4.5以上とかなりの高評価。
「安酒のジンとは別物で変なアルコール臭さが全く無く、どこか丸みのある味わいで凄く飲みやすい」「買ってみたらめちゃうまかった。タンカレー派の人にもオススメです」「瓶もオシャレで良かった」などのレビューが見られます。
おいしい飲み方・冷凍庫でトロトロにして飲む人も
おいしい飲み方ではロックやソーダ割り、ソーダ割りにライムをちょっとしぼってジンリッキーあたりが一般的なようですね。
強い方だと冷凍庫でトロトロに冷したのをストレートで飲んだり、トロトロの状態にライムジュースを垂らしてカクテルのギムレット風に楽しむ方もいます。
GACKTさん愛飲のジンでも話題に
スターオブボンベイは2019年5月に放送されたフジテレビの「直撃!シンソウ坂上SP・GACKTの海外私生活」に出演したGACKTさんから、愛用のお酒と紹介されて興味を持った人も多いようですね。
サファイアと同じく青を基調とした深みのある美しいボトルデザインなので、ガクトさんのようにまとめ買いをして棚に並べておくのもおしゃれです。
ボンベイ・スピリッツ社のジンの原点となるボンベイ・サファイアは1761年、イギリス北部ウォリントンでトーマス・デイキンが作り出したレシピに基づいて製造されました。
歴史は長いのですが、意外にも日本での流通は遅くて1990年代。そんなことから、新しい会社というイメージの方もいらっしゃるようですが、歴史のあるメーカーです。
ちなみにボンベイの名は、英国統治下のインドでジンが人気を博したことから、都市の名前のボンベイをつけたのが由来と言われています。
植民地時代に付けられたボンベイの名称は、1995年に現地語(マラーティー語)での名称にもとづくムンバイへと変更されています。