サントリーウイスキー「響ジャパニーズハーモニー(Suntory Hibiki JAPANESE HARMONY)」はサントリースピリッツが2015年から販売しています。
「響」シリーズは1989年に創業90周年を記念して、「人と自然と響きあう」という企業理念から「17年」が発売されたのが始まりでした。
「響を味わうなら17年から」と言われるくらい定番のウイスキー。酒齢17年以上(平均19年)のミズナラ樽を中心に、30種類以上のモルトと数種類のグレーンウイスキーをブレンドしてからもういちど樽で熟成(後熟)させています。
響の種類は17年と今回ご紹介する「響ジャパニーズハーモニー」のほかに「21年」「30年」「12年(生産・販売終了)」があります。
世界的な評価としては2014年7月に開催された「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」において、「21年」がウイスキー部門におけるカテゴリー最高賞「トロフィー」を2年連続で受賞しています。
とはいえ、サントリースピリッツでは2018年6月以降、国産ウイスキーの主力商品の一部を販売休止。対象は「白州12年」と「響17年」とのことです。
ウイスキー人気により、想定を超えて需要が拡大したために原酒不足になったそうで、今後、増産体制がとられるそうです。
響JAPANESE HARMONYとほかとの違いは、熟成年数が表示されていない、シリーズ唯一のノンエイジタイプであること。
熟成年数が表示されていないから若いウイスキーというわけではなく、熟成年数が違う原酒同士をブレンドしているために表示できないわけです。今後はこのノンエイジタイプが「12年」に替わる位置づけになるようですね。
「響ジャパニーズハーモニー」の特徴は、花の香りと甘さがありながらくせがなく、まろやかな味わいにあります。とはいえ、17年と比べてしまうのはちょっと無理があるでしょうね。
ノンエイジならではの良さを見つけて好きになった人が飲むウイスキーです。定価(希望小売価格)は5,000円。
通販価格は高騰していて、あくまでも記事アップ日の価格ですが、最安値でも税込9,800円ほどです。
こうなると、口コミの評価は価格面ではっきり分かれてしまいます。高値でもおいしければ満足というレビューと、この風味でこの価格は高すぎるという対極のレビューがあります。「ボトルにお金をかける意味はない」というきびしい声も。
最後に、サントリー「山崎」と「響」のちがいがよくわからないという方もいらっしゃるので、かんたんに解説しましょう。
「山崎」は大麦麦芽(モルト)のみを原料として蒸留されたモルトウイスキー。「響」はこのモルトにグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッド・ウイスキーです。
重さと強さを感じるモルト・ウイスキーに比べると、一般的にはクセが少なく、飲みやすいタイプです。どうか、響JAPANESE HARMONYがあなたの感性に響きますように。お財布には響きませんように。