サントリー六ROKUクラフトジンの特徴
「サントリー六ROKU」はサントリーが製造する国産クラフトジンです。六とは旬の時期に収穫された日本の代表的な6種のボタニカル(桜の花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を意味しています。
このほかにもジンの伝統的な8種のボタニカル(ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール)を使用。
さらに、このような数多くのボタニカルを、個性にあわせてタイプの異なる4つのポットスチルで使い分けて蒸留しているんですね。
桜の花を先がけてボタニカルに使った国産ジン
六ROKUは桜の花を先がけてボタニカルに使ったクラフトジンとして知られています。桜の花の芳香成分にはベンズアルデヒド、β-フェニルエチルアルコール、アニスアルデヒド、クマリンなどがあります。
ベンズアルデヒドとはアーモンドや杏子の香り成分、β-フェニルエチルアルコールとはアーモンドやお茶などの樹木に含まれる芳香族アルコール。
アニスアルデヒドとはセリ科の植物アニスに含まれる芳香、クマリンとはとくに桜の葉に多く含まれていて、桜餅の香りづけで知られるバニラと苦みの混じったような芳香です。
品種によって含有の割合に違いがあるものの、これらが混ざり合った複雑な甘い香りが桜の花の特徴で、柚子の風味のあとから繊細な甘み、香りを楽しむことができます。
サントリー六ROKUの価格や一般的な感想は
サントリー六ROKUはアルコール度数47度・700ml。あくまでも記事アップ日の価格ですが、最安値が3,800円(税込)ほど。
一般的な感想としてまずはマイナス評価から。「味も香りも薄い」という感想を持つ方がいます。
ジュニパーベリーやシトラスの香りがきついジンに慣れていると、物足りないという評価になるのかもしれません。香りは強めですが自己主張は激しくないジンなので、このへんは個人差でしょうね。
高い評価をする方の感想は「後味と飲み込んだあと、桜や山椒などを感じられる」「味だけでなく日本の香りも飲むという愉しみを教えてくれる酒」「深い味わいがありおいしい」「他の材料と混ぜる必要がなく、単独で十分楽しめる」「柚子の香りが心地良い。後味は山椒を感じさせます」など。
注ぎにくいという感想もありますが、六角形の瓶の各面に6つのボタニカルの彫刻が入ったデザインも好評です。
飲み方は風味が薄まらないように濃いめで
多く薄めると繊細な風味が消えてしまうので、まずは冷凍にしておいてストレートで楽しむのがおすすめです。
ストレートできついようならロック、あるいは水1対ROKU1(ハーフロック)のの水割り。水割りはできれば、氷を使わずに水だけを入れるトワイスアップを試してみてください。一度やるとやめられません(笑)。
カクテルではメーカー推奨のジントニックがあります。ROKU30ml、トニックウォーター120ml、そこに針状に切った生姜を6本入れて出来上がり。
サントリー大阪工場リキュール工房とは
六ROKUを造っているのは大阪・天保山にあるサントリー大阪工場リキュール工房。この工房にはタイプの異なるポットスチル4基、浸漬タンク、濾過機、仕込タンクなど最新鋭の設備があります。
30種類以上のリキュール原酒、50種類以上の製品の生産が可能という世界有数の工房で、現在も新感覚のリキュールが誕生しています。