ティモラスビースティウイスキー・定番評価やねずみ年エディション
「ティモラスビースティ・ウイスキー(Timorous Beastie Whisky)」は1948年にグラスゴーで設立されたボトラー、ダグラスレイン社のブレンデッドモルトシリーズのひとつです。
構成はブレアアソール、ダルモア、グレンゴイン、グレンギリーなどのハイランドモルトが中心となっています。
ダグラスレイン社はブレンデッドモルトのシリーズとして3つの銘柄を販売しています。
強烈なピート香が特徴の「ビッグピート」、軽やかで上質な甘みが特徴の「スカリーワグ」を販売していますが、そしてこの「ティモラスビースティ」。
ティモラスビースティとは「かよわきケモノ」の意味で、ウイスキーファンにはよく知られる詩人のロバート・バーンズ(後述)の作品が由来なんですね。
「二十日鼠へという作品」に登場する小さくて臆病な野鼠です。
ラベルのデザインにも描かれたネズミが、繊細な中身の味を表現しているようです。
ティモラスビースティの価格とレビューの評価
ティモラスビースティはアルコール度数が高めの46.8%度・700mlで、今日現在の販売店での安い価格帯は税込4,500円ほど。
ちなみに、超ビッグサイズの4.5リットルボトルというのもあり、こちらは税込36,278円となっていました。
ティモラスビースティは突出した個性はありませんが、先ほど紹介したハイランドモルトが中心なので、バーボン樽主体の特徴が活かされた仕上がりになっています。
ハチミツの甘さがありながら甘すぎず、フローラルで軽やかな麦芽の香りと後味にはスッキリした木香が残るんですね。
一般的な評価はまだ少ないようですが、マイナス評価はなく、支持するレビューが少しあります。今後、レビューが増えたら追記していきます。
「大変満足。ラベルが良い。香りも好き。ショットグラスでストレートで飲みます」
「父がこれまでで最も魅力的なウイスキーの味と言っている」
「大好き。ブレンドだとは信じられない」
ティモラスビースティの種類・ねずみ年エディションや18年、21年など
ティモラスビースティの種類にはスタンダードボトルのほかに「ねずみ年エディション」という銘柄があります。
「ねずみ年エディション」は日本限定発売の銘柄。日本の干支で2020年が「ねずみ年」だったことにちなんで発売されました。
ダルモア・グレンゴイン・グレンギリー・ブレアソールの原酒を「100%シェリー樽熟成」させたものをバッティングしているのがスタンダードとの違いなんですね。
日本でもスペイサイドモルトが好きな方は多いので、人気があります。スタンダードボトルが黒なのに対して、こちらは透明ボトル。
ねずみ年エディションもアルコール度数は同じく46.8%度・700mlで、今日現在の販売店での安い価格帯は税込7,000円ほどです。
ティモラスビースティの熟成表示ボトルには10年、12年カスクストレングス、18年、25年などがあります。
あくまでも今日現在ですが、度数・容量・安い価格帯は以下になりますので参考にしてくださいね。
ティモラスビースティ | 度数・容量 | 安い価格帯(税込) |
スタンダード |
46.8度・700ml |
4,500円ほど |
ねずみ年エディション |
46.8度・700ml |
7,000円ほど |
10年 |
46.8度・700ml |
7,500円ほど |
12年カスクストレングス |
54.4度・700ml | 8,700円ほど |
18年 |
46.8度・700ml | 11,000円ほど |
25年 |
46.8度・700ml | 23,000円ほど |
ネーミングの由来に関連するロバート・バーンズとは
ロバート・バーンズ(Robert Burns)は、スコットランド民謡の収集や普及に功績のあるスコットランドの国民的詩人。
スコットランド語を使った詩作で知られ、彼が収集し自ら改作した数々のスコットランド民謡は世界各地で親しまれています。
日本でも彼が作詞した「Auld Lang Syne」は「蛍の光」としてなじみ深いですね。
ウイスキーを愛し、ウイスキーにまつわる多くの詩を残したことでも知られていて、彼の名前がついた「ロバート・バーンズ・シングルモルト(Robert Burns Single Malt)」もアラン蒸溜所から販売されています。
ブレンデッドスコッチ「カティサーク」の名称の由来となった詩も書いている人です。