ホワイトホース CMでハイボール缶も人気に
ホワイトホース ファインオールド「(White Horse)」はスコットランドにあるホワイトホース・ディスティラーズが製造しているブレンデッドウイスキーです。
英国ロンドンにあるディアジオ社が所有するブランドという関係から、日本ではキリンビールが販売しています。かつて1960年代には日本市場で人気の高級スコッチ。
80年代には白馬が大地を駆け抜けるテレビコマーシャルがおなじみでした。それが、現在は1000円以下で購入できるウイスキーのなかでもおすすめ銘柄と紹介される筆頭で、コストパフォーマンスで高い人気を誇っています(後述)。
最近ではオダギリジョーさん主演のCMの影響もあって、ホワイトホースのハイボール缶も売れているようですね。
ちなみに、CMでオダギリジョーさんの隣に座ってる2人の男性は、マツモトクラブこと松本 洋平さんと植田マコトさん。どちらもお笑い芸人の方です。
キーモルトはラガヴーリン
ホワイトホースは1881年にブレンダーのピーター・マッキーが創業したブランドです。
彼はアイラ島ラガヴーリン蒸溜所のオーナーであった叔父、ジェームズ・ローガン・マッキーの元でウイスキー造りを学び、叔父の死後、1889年には彼自身がラガヴーリン蒸溜所の跡を継いでいます(現在はディアジオ社が所有)。
その翌年、1890年にホワイトホースセラーの名と看板のイラストを冠したウイスキー「ホワイトホース」を発売。ブランド名の由来はマッキー家の近所にあった、スコットランド軍の酒場兼定宿「ホワイトホースセラー(白馬亭)」でした。
1742年創業のこの宿は、8日間かけてエジンバラからロンドンへ旅をした乗合駅馬車の出発点だったんですね。ウイスキーも馬車の乗客に提供されていたそうです。
ボトルのラベル中央上部にはブランド名に由来するホワイトホースセラーの看板のマークが描かれ、その下に1742の文字があります。
これはブランドの歴史ではなく、ホワイトホースセラーの創業年を意味しています。ラベル中央下部には駅馬車のイラストも描かれるこだわり。それにはある理由があります。
ホワイトホースセラーは格式があり、スコットランドの独立を願う反革命の拠点となったこともある場所。自由と独立を象徴する「白馬」に、自らのスコッチウイスキーにかける情熱と誇りを重ね合わせたと言われます。
個人的にはホワイトホースの風味が「無骨な味」と表現されるとき、そんな背景をちょっと考えてみたりもします。
ホワイトホースは1920年には世界に先駆けて、コルク栓に替えて保存能力の高い金属製のスクリューキャップをウイスキーボトルに初めて導入したことでも知られています。
1000円以下ウイスキーのおすすめ銘柄として高評価
35種類にのぼるモルトウイスキーを含むブレンドのキーモルトの中核となっているのは2種類。
まずはアイラモルトの巨人と称賛されるラガヴーリン。少し癖のあるスモーキーさとコクのある滑らかさにファンも多いシングルモルトです。
そして、同じくスペイサイドに建設されたグレンエルギン。甘みあるエレガントな芳香が特徴のシングルモルトです。
これらの個性的な味がバランスよくブレンドされたのが、ファインオールド。40度・700mlの価格は1000円以下。送料入れずに850円前後の価格が多く見られます。容量は200ml・700ml・1000ml・1750ml・2700ml・4000mlがあります。
一般的な評価は「コスパ最強の家飲みウィスキー」「900円でこの味は驚き」「きちんとウイスキーの香りがする」「クセが無く少しスモーキーでデイリーウイスキーとして合っている」「コスパ最強の常飲酒となり得る1本」というように、レビューではおすすめウイスキーとして推薦されています。
ストレートではアルコールの刺激が強いですが、それなりにきちんと美味しく飲めます。コスパ最強スコッチの地位は、揺らぎそうにありませんね。
こちらで1000円前後のウイスキーの比較をしてみましたので、よかったら参考にしてください。