「ウィルキンソン トニックウォーター(Willkinson Tonic Water)」はアサヒ飲料株式会社が造っている、バーテンダーやバーのお客さんに人気の高いトニックウォーターです。
始まりは1904年に兵庫県宝塚で発見された天然炭酸水をルーツとする「クリフォード・ウヰルキンソン タンサン鉱泉株式会社」で、110年以上の歴史をもつブランドです。
1989年(平成元年)にウヰルキンソンの表記が現在のように変わり、翌年1990年に同社の宝塚工場は閉鎖。ウィルキンソンブランドの飲料は、兵庫県明石市のアサヒ飲料工場で生産されるようになっています。
同社に関しての解説はこちら>>>「ウィルキンソン ジン」
190mlリターナブル瓶は、ジンジャエール・ドライジンジャエール・トニックの3種類が1966年に同じ瓶で同時発売されて以来の定番商品。
エメラルドグリーンのカラーと一方向のみに滑らかな凹凸を付けたフォルムが瓶の特徴で、指掛かりの良さも兼ね備えたデザインが現在まで受け継がれています。2015年度にはグッドデザイン賞の「ロングライフデザイン賞」を受賞しています。
2018年からはお酒の割り材としてだけでなく、直接の飲用でも素材本来の味わいを楽しんでもらえるようにと、アサヒ飲料ではPETボトル容器500mlの販売もはじまりました。
そんな「ウィルキンソン トニックウォーター(Willkinson Tonic Water)」の苦味と香り成分は植物由来のもので、「ニガキ(苦木)」という樹木の皮と柑橘系の果実から抽出した苦味成分を香料として使っています。
日本薬局方収録の生薬としても知られているニガキ。日本では北海道、本州、四国、九州に広く分布していて、低地の林内に生育します。
幹から樹皮を剥ぎ取り、乾燥させて使います。強い抗菌作用や殺虫作用を持ち、おもに苦味健胃薬として使われます。
ニガキの苦味と柑橘系の果実から抽出した成分は強すぎず、甘味も少ないため、後味がスッキリ。
クセがないからこそ、ーテンダーもカクテルベースとして使いやすいんですね。価格もリーズナブルで、クラシックなデザインも落ち着きます。
原材料表記は果糖ぶどう糖液糖、炭酸、酸味料、香料となっていて、エネルギーは38kcal。トニックウォーターが苦手な方でもおすすめです。